Tokyo Crossover / Jazz Festival 2005@ageha に行って来ました。
一番の目当ては最近メチャクチャ聞きまくってる Reel People
メロディーがあってハードなグルーブがあって
あつ~いソウルがあって...というコンセプト通りの楽曲がたくさん。
2枚組の「Second Guess セカンドゲス」も
バンドサウンドとリミックスしたクラブサウンド両方入っていてお得だけど
最近、ずっと聞いてるのは
パパ・レコーズ・プレゼンツ・サウンズ・フォー・ザ・ソウルの
方。
これには
とんでもなく名曲の”The Rain”って曲が入っていて
ず~~~っとこの曲のみを聞いてたくらい気に入ってる。
何しろ
ビートはグルーブ丸出しだし
コードコンストラクションはジャジーだし
そのうえ女性ボーカルはPOPだし
っていう。
色々なリスナーを引きずり込む魅力があると思います。
きっと大手レコード店でパワープレイされてると思うので
聞いてみて下さい。
パパ・レコーズ・プレゼンツ・サウンズ・フォー・ザ・ソウル
「Second Guess セカンドゲス」
Category Archives: ハウス/ブロークンビーツ/2Step-オ
福富幸宏 / Love Each Other
♪【ジャンル/ブロークンビーツ、ハウス】♪
【福富幸宏 / Love Each Other】
<BPM King Street/KCD-228>
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ブンブンサテライツに続く2回目の日本人登場!そしてMODAJIに続くブロー
クンビーツクリエーターとなるわけですが
以前お話した通り現在ハウスというジャンルは2STEPかブロークンビーツに
発展している場合が多くキック4つ打ちのハウスに対してブロークンビーツ
はもっと自由なリズムプログラミングを特徴としています。
中でも福富幸宏氏のサウンドは拍を感じさせないビートながらも自らが弾いた生
ベースで一定のリズムを出すことにより独特のグルーヴを出す事に成功して
います。
だいぶ前からハウス系のクリエーターは南国のリズムを積極的に取り入れて
いるのですがこのアルバムもブラジル系のリズムを中心にジャズやボサノバ
をうまくエレクトリックに加工しています。
ジャズ、ボサノバが好きな人には新しいジャズ、ボサノバを
ハウスが好きな人には新しいハウスを体感してもらえると思います。
お薦めは某マガジンのトラック制作コーナーでも取り上げられていた3曲目です。
そのコーナーはクリエーターが自分の制作方法を伝授するといったコーナー
だったのですが、かなりいい出来だったのでアルバムにも入れたみたいです
ね。
なんと言って表現したらいいのか分からないのですがホントにとんでもなく
ナイスグルーヴです。
人間の頭では思いつかない、ある意味人間を超えたグルーヴだと思うのは僕
だけじゃないはず!
抜群のエレピのコード感と本人による生のベースにフィルタ―やレゾナンス
がかけられミョンミョンいってます。
打ち込みというと以前はドラムのそれぞれのパーツを単発で打ち込みそれを
いかに「人間が叩いてるドラムのようにシュミレーションしていくか」とい
う事が基本にあったため
ミュージシャンや音楽理論について少しでも知識がないと成り立たなかった
のですが、DJがレコードからサンプリングしたドラムを自分の気持ちのまま
つなげあわせていく事が独特のグルーヴを生み出すようになってから、音楽
知識や人間の叩くドラムとはまた違ったビートを作る人が増えてきたように
思います。
彼はベーシストでもありながらミュージシャンとDJのよいところを押さえた
リズムを築き上げています。
リズムトラックはほとんどプログラムによるものですが、どれも自然と腰が
動くトラックばかりです。
新しく、そして超人のプログラミングを聞きたいなら最適のアルバムです。
♪解説♪———————————————————–
※「人間が叩いてるドラムのようにシュミレーションしていくか」
(これについては、マシーンが叩く機械的なドラムを求めてた人も多かっ
たと思うので一概には言えませんでしたね。でもいずれにせよ福富氏の
プログラミング概念とは異なると思います)。
※彼はベーシストでもありながらミュージシャンとDJのよいところを押さえた
(音楽プロデューサーやクラブクリエーターにはベーシスト出身の方が多い
気がします。特にハウスミュージックにはエレクトリックギターの音があ
まり合わない為か、ギタリスト出身のクリエーターというのは滅多に見か
けません。頑張れ!ギタリスト出身ハウスクリエーター!)
【福富幸宏 / Love Each Other】
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。
DJ LUCK & MC NEAT/PRESENTS…
♪【ジャンル/2STEP】♪
【DJ LUCK & MC NEAT/PRESENTS…】
<UNIVERSAL/524 685-2>
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@@@@@@@@@@@@ビートの新しい形@@@@@@@@@@@@@
ハイウェイ(?)のトンネルで何台かの車が走り去ろうとしているジャケ
ットに惹かれてしまいます。ジャケットから受けるインスピレーション。
空間、そしてスピード感が2STEPのサウンドに良く合います。
このアルバムはパーティーミックスというかオムニバスなので音そのもの
の抽象的な説明より2STEPというカテゴリー(ジャンル) について僕なり
に説明したいと思います。
2STEPは以前少しだけ触れましたがイギリスのロンドンのアンダーグラン
ドシーンで産声を上げました。ハウスが必要以上(?)に重たいキックド
ラムの4つ打ちの音楽であるのに対して2STEP は4つ打ちキックドラムが
ありません。ハウス従来の頭4つで取るビートとヒップホップを早くした
ようなアバウトなリズム二通りのSTEPで踊れることが 2STEPという名前の
由来になっています。
2STEPは 前回までに紹介したドラムンベース、ビッグビートそしてテクノ
やR&B などの素材を贅沢に取り入れたクラブミュージックのごった煮的音
楽だとも言えます。
ドラムンベース界があまり賑わいを見せなくなった今ではドラムンベース
クリエーターが 2STEPを作ることも多くなったようです。
他のクラブミュージックの中で圧倒的に歌物が多く、かつ歌心があるのも
特徴といえます。
日本では、m-floやbird、平井堅などが2STEPを取り入れた楽曲をリリース
してます。
このアルバムは2STEP主要クリエーターであるWOOKIE、MJ COLE、そして
CRAIG DAVID のチューンが入っており、かなりオイシイアルバムとなって
おります。
お薦めは1曲目「MASTER BLASTAR 2000」この曲は僕の大好きなスティービ
ーワンダーのアルバム “ホッター ザン ジュライ”収録曲のカバーなので
すが正直この曲はこの2STEPカバーの方がいいかもしれませんよ!
DJ LUCK & MC NEAT/PRESENTS…はこちらから試聴出来ます
♪解説♪———————————————————–
※パーティーミックス
(DJのミックスCDorレコードでは、色々なアーティストの曲を踊りやすいよ
うにインターバルを置かずつないでいきます。元々クラブではこのような
スタイルでレコードをかけていくことが多いと思うのですが、そのスタイ
ルを部屋でも楽しめるようにCDにしたのがパーティーミックスです。)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。
エド・ケイス/エド’ズ ゲスト リスト
♪【ジャンル/2STEP,UKガラージ】♪
【エド・ケイス/エド’ズ ゲスト リスト】
<SONY RECORDS/SICP 193>
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■□■□超どPOP・2STEPアルバム!■□■□
あのですね。このアルバムいきなり一曲目がシークレットトラックになっ
ていて、しかもギターループがガンガンにうねるビッグビート風のトラッ
クにスカンク・アナンシーというグループのスキンという名前から容易に
想像出来るアナーキーなお姉さんがエキサイトしながらシャウトしてます。
が、ご安心下さい(笑)。次曲から始まるのは正真正銘の2STEPチューン
達です。
このアルバムでは2ステップ/UKガラージといったイギリスの旬のクラブミ
ュージックを網羅できるばかりでなく、 ラップスタイルのチューンやピア
ノの弾き語りでもイケちゃうような曲。 そして冒頭で紹介したようなオル
タナロック的な曲までバランスよく統合されています。
元々、楽典的な音楽理論を学んだことのある彼が作り出す楽曲はクラブで
はもちろん家でのリスニングにも完璧に耐えうるものになっています。
16ビートのダンスドラムループにローリングストーンズ風のギターリフが
からむTr12。
2STEPのビートに日本の琴か三味線のような音色のフレージング。
そんな斬新なバックトラックに女性シンガーによる本気の美メロを生かした
Tr13。
お薦めはなんといってもTr1(アルバムではシークレット曲がTr00になって
いるので実際は2曲目。)
トリッキーなキックが印象的なR&Bっぽいリズムはダミーですぐにイケイケ
(死語)の2STEPに変わります。
この曲の良さはなんといってもメロディーの良さを惹き立てる女性シンガー
の声にあると思います。
たぶん、このメルマガの読者の中にはブリットポップファンも多いと思うの
ですがこの曲は特にバンドサウンドにアレンジしたらそのままブリットポッ
プでも十分通用するようなひねりの聞いたポップチューンです。
ボーカルのメロディーはクラブミュージックでよくあるソウルミュージック
を基本としながらもホントに一度聞いたら口ずさめるようなポップに仕上げ
られています。
(2STEPはそういう所が魅力なんですが)
ED’S GUEST LIST
♪解説♪———————————————————–
※「UKガラージ」
(イギリスのハウスミュージック(アバウトですみません)。アメリカで
ガラージというとハウスが生まれた頃のテンポのゆるい四つ打ちソウル
ミュージックを指しますが、UKガラージはイギリスで今現在主流になっ
ているハウスミュージックを指すようです。)
※ブリットポップ
(’90年代中盤~後半にかけて一世を風靡したイギリスの音楽カテゴリー名。
オアシスやブラー、パルプやクーラシェイカーなどが有名。)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。
Everything But The GIRL/Temperamental
【Everything But The GIRL/Temperamental】
<VJCP-68162>
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“このグループのこのアルバムが無ければ
クラブミュージックに対する偏見は消えなかったであろう”
という作品を紹介します。
その作品とは、1号のアウトロでも少し触れたのですが”エブリシング バッ
ト ザ ガール”(以下EBTG)の「Temperamental」です。
このグループ、知ってる人も多いと思うのですが、ネオアコースティック
ブーム全盛時に活躍していたアコースティックデュオだったのです。
このアルバムの前作にあたる”哀しみ色の街”でドラムンベースに手を出した
と知った当時の僕は、クラブミュージックが大っ嫌いだったので心の底から
ショックでした。
何故、アコースティックデュオがドラムンベースへ????
当然、そんな変わり果てたEBTGの音は聞かないまま幾年か過ぎたのですが、
ある日、当時一緒に音楽活動をしていた友人の影響で少しづつクラブ系に対
する免疫がつき始めた頃聞いてしまったのです。このアルバムを…!
かっこいい…
&
やられた…
そして
後悔、感動、憤り、興奮…
色々な思いが駆け巡る中、僕は新しい音楽を知ってしまったのです!
ハウス特有のキックドラム4つ打ちから始まり、さまざまなクラブミュージ
ックとシンクロしていくのですが、そのビートにEBTGのボーカル、トレーシ
ー ソーン の美しいボーカルが溶け合うとまさにそれはEBTGの世界そのもの
なのです。
昔のEBTGを知っている方でこのアルバムを聞いていない人は絶対に聞いてく
ださい!
このアルバムはハウス、ドラムンベ―ス、ヒップホップとあらゆるクラブミ
ュージックが網羅されている感じですが音数も少なく、本当に繊細で心から
美しい作品となっています。
お薦めは5曲目の「テンパラメンタル」。ヤバイくらいに名曲です。
このアルバム、これから訪れる夏にはあまり似合わないのですが
少し涼しい夜に 空いている首都高か
車に乗れない人は 空いている電車で
たった一人で
聞くことをお薦めします。
本当にイイ曲ばかりなので是非聞いてください
Everything But The GIRL/Temperamentalはこちらから試聴出来ます。
♪解説♪———————————————————–
※ネオアコースティック
(日本ではフリッパーズギター、海外ではアズティックカメラ、モノクローム
セットなどが有名なグループでボサノバやジャズ的要素を含むフォークとロ
ックの中間のようなジャンル)
※名曲
(「テンパラメンタル」のこと)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。