最終話『S/N』

ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!2」最終話
『S/N』
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戸惑いと葛藤の中で
新しいアルバム
「S/N」が
静かに
産まれた
2枚組にしたのも初めてなら
一度自分の中の音楽性を
否定したのも
初めて...
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発売というのに
いきなり暗い話になってしまうが
曲をサイトに
アップするようになってから
このリリース日まで
この2枚組を
待ち望んでいる人は皆無に見えた
リリース間近になって
ありがたい声をかけてくれた友人が
2人ほどいたが
要するに
11月リリースのアルバムだから
3月から10月までは
なんの反応も得られないまま
作品作りを進めて行かなければならなかった
それもそのはず
制作期間の大幅な変更
いわゆる「遅れ」

一切のニュースレターを
書かずにいた「奢り」
...
でも
それで
いいと思った
その間
業務日誌のように
その日の作業を
せっせとブログにまとめ
未だに海外と国内で
揺れている心を
日本の70年代音楽で
鎮めていた
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静かなリリースだった
彼自身も
告知をやめ
ライブもしないことに決めた
告知がなんになる?
ライブがなんになる?
というヒネくれた
考えではなく
もっと
体の幹の深いところで
そう決めた
精神的にも
肉体的にも
そして
経済的にも
ギリギリの状態だったけど
なんとか


抜けて
リリースまで





って感じだった
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「誰も自分の音楽を必要としていない
その存在は砂漠の一粒の砂よりもむなしく
むしろ滑稽にさえ思えた」
これは
若き日の
秋吉敏子氏の言葉だが
彼の心の中は
それ以上に
真っ白だった
だけど
このアルバムがあることで
今まで
分からなかった
「重要な」ことがわかるだろう
それは
音楽的なことよりも
むしろ
人間的な
ことかもしれない...
そして
このアルバムがあることで
見えなかったものが
見えてくるだろう
だから
このアルバムは
何よりも大切な「もの」の
ひとつとなるだろう
きっと
今日がすべてへの
はじまり
失くすものなど
もう
何もない
そう
これからが
本当のはじまり
~ 2 B Continued ! ~
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