ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第37話
▼SIDE B
#6 BRAND NEW RENAISSANCE
「雑誌、ラジオプロモーション。」
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雑誌社には
ウェブサイトでいくつかピックアップしたあと
見積もりを取り
さらに
負けてくれ
負けてくれ
と
渾身の想いを込めて値切りを挑んだ
そんな
渾身の想いの値切りは
結局
実らなかったが
雑誌社は
インディーズも支援してくれる所を選んだので
ショップへの営業とは打って変わって
楽しんでやれた
ある雑誌社の社長には
韓国サイトへの推薦や
着メロ会社の社長に
話をつけてくれたりして
散々お世話になった。
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雑誌社はふたつに絞られた
ひとつは
インタビュー形式
もうひとつは
イラストレータで投稿するという方法
イラストレータでの投稿は
ジャケット作成で散々使用したものだから
電車の中で
ずっと
PowerBookのモニターを覗き込んでるOLにめげず
速攻で書き上げ
仕事を片付けた
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11月のある土曜日
もうひとつの雑誌社に
インタビューを受けに行くため
大雨の降る中iPodでマービンゲイを聞きながら
渋谷へ向かった
インタビューを受けるなら
「なにをどう言おうか...」
そんなことばかり考えていたので
iPodのマービンゲイは
ただただ
左の耳から右の耳へ
抜けるだけだった
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ドアをノックすると
T氏が笑顔で迎えてくれ
まず
歌唱力や楽曲
そしてアレンジ、ミックスの
クォリティーの高さを
熱っぽく話してくれた
多少色をつけてあるとはいえ
ちゃんと聞いてなければ話せないT氏の
口調は
その後のインタビューで
何を話せばいいかということへの
起爆剤になった
テレコを回した瞬間に
自分の想いというのが
ここぞとばかりにほとばしった...
音楽を始めるきっかけになったこと
クラブミュージックが大嫌いだったこと
レーベルの位置づけと名前の由来
そして夢の数々...
自分でもびっくりするくらい
出てくる言葉は
そのまま自分の気持ちを確かめる言葉となって
胸に帰って行った
まだ3時間くらいは話を続けようと思ったが
話が重複して来た頃を見計らって
テレコを止めた
T氏と握手をして別れた
熱い気持ちのまま
雨に濡れながら
帰った
~ 2 B Continued ! ~
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この時のインタビューの全記事はこちらで見れます。
http://www.juicemusic.com/0501/int_clay.html
感想はこちらへ。お気軽に!→ clay@sn-brand.com
次回3/1発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.38『雑誌、ラジオプロモーション(2)。』です。
お楽しみに!
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Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
野蛮なロマンチスト野郎ブライアンフェリー率いる
ロキシーミュージックです。
化粧バンドって普通若くてキレイなお兄さん達ってイメージがありますよね?
でも、ロキシーミュージックは逆な気が...
ロキシーはセクシーな女性がジャケットになっているのが多く
非常にエロティックで斬新です。
彼らの美学は音楽だけでなく、ジャケットや服装にも現れていますね。
やり過ぎのところもたまにありますが。
大ヒットした「恋はドラッグ」収録のサイレンというアルバムは
この曲もいいのですが
「She sells」 という曲が一番好きです。
リズミカルなピアノのリフで始まるこの曲が大好きで大好きで
何回も何回も歌い込んだので
今でも歌詞を覚えています。
この曲の歌詞に「more my speed」というフレーズがあるのですが
このフレーズは座右の銘として
僕のライダースの背中にペイントマーカーで書いてあります。
この曲を聴いてたら真冬にネスカフェの黒缶とマルボロを買い込んで
この曲の入ったテープを聴きながら友達と車で遊びにいったことを思い出しました。
でも、なんといっても有名なのは「アヴァロン」というアルバムではないでしょうか。
中でも More Than This という曲は、名曲過ぎて色々なCMで使われまくって
いるので「気になるんだけど曲名が分からないCMソング」上位に入るのでは
ないでしょうか。
このアルバムは「音の良さ」ということを多くのプロデューサーが讃える
アルバムでもあります。
マスタリングの参考にしてる方もいるみたいですね。
そして、ロキシーではなく、ブライアンフェリーのソロなのですが
「タクシー」というアルバムも大好きです。
このアルバムはカバー集みたいになっているのですが
選曲が素晴らしく、特にキャロルキングの「君は僕の友達」は
はっきり言いますがオリジナルよりいいです!
このアルバムはさっきのアヴァロンよりさらに音がいいですね。
余談ですが以前clayのライブを見て頂いた方から
ロキシーミュージックのブライアンフェリーを思い出したという
メッセージを頂きました
「おしゃれな中に潜む毒薬。」とたとえてくれました。
すっごくうれしかったです。宝物ですね。
次号の【TIPS】は
ブロウモンキーズです。
感想はこちらへ。お気軽に!→ clay@sn-brand.com
about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → xxxclay.html
メッセージはこちらへ。お気軽に!→ clay@sn-brand.com
News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お気づきかと思いますが
メルマガをシンプルにしてみました。
これからも
よりフレキシブルになるよう
マイナーチェンジを続けて行きたいと思ってます。
今まで紹介していた
clay情報はWebサイトやブログでビンビンに発信中です。
【Webサイト:clay-S/N BRAND】
xxxclay.html
【ブログ:clay’s blog】
http://clay.at.webry.info/
感想はこちらへ。お気軽に!→ clay@sn-brand.com
Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
すごく興味深いメッセージを
頂いたので
紹介しますね!
ーーーーーここからーーーーーー
多くのアマチュアミュージシャンの
勘違いは、自分の作品等、インターネットに載せるとなんだかそれで安心
してしまう事です。発表はとりあえずした!….とね。
言い訳もそこですませてしまう人が多いですね。
だから貴兄のそこをもうひとつ破った行動に興味を持って読んでいます。
大手プロダクションの現状は(昔もあまり変わってないのですが)音楽の、
そしてそれを生み出すアーテイストの『使い捨て』を最初から考慮して動い
ています。短期決戦で素早く金になるかどうかです。買い手市場ですから
補充はいくらでも、、、よって使い捨てですから契約も一方的で、アーテイスト
が不利な立場を甘んじる契約内容になっています。
ま、これは最初は仕方ないのかも、、、お願いする側とされる側は最初から
力関係が違います。ここらは欧米の互いへの『尊敬』が根本にあるか無いかの
違いにも係わってきます。日本は、、、ありません。
アーテイストも見事に勉強していませんから言い様に契約を交わされます。
アメリカのようにしっかりとしたエージェンシーがあって、アーテイストをきちんと
守ってくれる組織があればいいのですが日本にはまだありません。
たとえあっても日本という限られた枠の中でしか仕事ができない状況は、一度
こじれるとなかなか次ぎの仕事ができません。プロダクションとTVメデイアの連中
は出来上がっていますからね。ま、その他書くと長くなるので、、、
だからこのインターネットもまだまだその能力を使い切ってる世界ではなく、
インフラも含めてこれから発展する世界でしょう。
きっと『流通』の問題もそのうちあっと驚く方法が確立されるはずです。
あなたの頑張りはその意味でも才能を持ちながら埋もれているアーテイスト
への限り無い福音に………….なるべきですね。(*^_^*)
K・Hさまより
自分が四六時中考えていることの多くを
見事に代弁してくれました。
日本と欧米の意識の違いは
音楽だけでなく色々な部分でも言えると思います。
ユニオンの有無やライブハウスでのノルマ制等
考えさせられることが多いです。
そして業界の意識の違いだけでなく
アーティストそのものの意識の違いも
僕が知る限りでは
日本人と欧米人の差が
はっきりしているように感じます。
「音楽をやってさえいればいい」
と言う考え方と
ビジネス意識を持った考え方は
多くの人が考える「金儲け」などということよりむしろ、
作品に対する「突っ込み方」や「磨き上げ方」に
影響が出ると思っています。
このことについても
深く掘り下げて「メジャーを追い越せインディーズ!」で
伝えて行きたいと思っています。
clayが行こうとしている道は確立されていません。
だから熱い人達や暖かい声と同じくらい
いや、倍以上
反発する人や疑問の声も多いです。
そして壁は見たこともない高さで
僕の目の前に立ちはだかります。
だけど
>>>No.22『やっとモノになってきたプログラミング』より
プログラミングに関しては「サンレコ」や「キーマガ」に
ちょうどクリエータの為のトラック講座なるものが掲載されていて
もう片っ端から読んだ。
その頃発売されて目についた物は片っ端から購入した。
そしてCUBASEとASR-Xで
来る日も来る日もいじり倒した。
せっかく覚えた事を忘れてしまわないよう
EXCELにパートごとに分けたトラックの参考をぶち込んで
調べたいときすぐ検索出来るようにした。
2年?いや3年くらいかかったかな。
ようやく自分の欲しい音が作れるようになり
ーーーーーーーーーーーー
という、
まったくのアナログ人間の状態からプログラミングやアレンジを
習得したり
>>>英宅【創刊準備2号】より
僕は中学校もマトモに行ってません。
途中からはテストすら受けてないので分かりませんが
最後に受けたテストでは限りなく「0点」に近かったのを覚えています(笑)。
そんな僕ですが
これからメルマガで紹介する勉強法を実践した所
なんと
遊びで腕試しした「高校入試問題」で90点以上を取る事が出来ました!
0点(正確に言うと2点...)から90点(正確に言うと92点!)です。
ーーーーーーーーーーーー
という感じで
楽しみながら(ここ重要)
ひとつひとつ壁をクリアして行きたいです。
そしてそのことが
みんなの勇気とか希望とか
もしくはそれに近い
「新しい気持ち」になってくれたら
最高だと思っています。
とにかく
トライ&エラーを
何度も何度も
繰り返しながら
必ず
「限り無い福音」
に
なります!
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最後までお読み頂き、本気で感謝します!
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No.37『雑誌、ラジオプロモーション。』
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