No.17『 有線(3) 』

ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!2」第17話
『有線(3)』
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大手有線会社
係の方に
電話をかけた
「全国流通していれば
有線で流してもらえると聞いたのですが...」
当然流してもらえるはずだ
というような素振りで電話をかけた
もちろん誰かに聞いた訳ではない
どこかで読んだだけだ
九分九厘ハッタリだ
すると
「歌唱力等の審査があるのでまず音源を送って下さい」
よかった...
「流通業者を通さなければ受け付けていません」
と言われたらどうしようかと思った
もちろん
それならそれで
さらにハッタリを効かせて
どうにかしていったと思うが
こんなところでつまづいてるわけにはいかない
そして審査がある以上
その審査でもつまづいているわけにはいかない
通れ
通れ
審査に通れ!
祈りを込めて
書類を作成し
サンプルではなく製品のCDを郵送した
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「審査を通過しましたので商品CDを送って下さい」
う~ん...
素晴らしい!
やっぱり
「審査を通過した」
という文字はいい!
最高だ
一番好きな言葉だ
「審査を通過した」
これを超える言葉は存在しない
彼に会って彼が機嫌を損ねたら
こう言えばいい
「審査を通過した」
一発で機嫌を取り戻すだろう
...
***********************************************************
冗談はさておき
正直心配だった
流通業者側が
自動的に有線に話をつけてくれるのであれば問題なかったが
レーベルとして自分で話をつけなければいけない
手紙には
各放送局に送るので12枚送って欲しい
と書いてあった
急いで送った
なんとか4月に間に合うようにしたい
やる側としてはあまり関係ない問題だが
ウェブサイト上で発表する際に
第三者的に見て
「4月からリクエスト開始!」
というのと
「5月から...」
というのとでは
ニュアンスが違う気がした
くだらないと言われればそれまでだが
小さい事にもこだわりたかった
小さい事こそこだわりたかった
自分はとても
小さい
存在
だから
~ 2 B Continued ! ~
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次回、8/9号は「有線(4)」です。
お楽しみに!
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Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・Pismo
僕が初めてPowerBookを見たのは
前ユニットの相方が所有していた黒いPismoという製品だった。
コンピュータというより
ほとんど芸術品に近いと思った。
子供の時に友達が持ってるオモチャやスポーツ用品とか見て
ものすごく欲しくなったり、うらやましく思ったりすることは
ありませんでしたか?
当時はホントにPismoを持っている相方が
うらやましくてしょうがなかった。
相方がウチにPismoを持って来て一緒に作業を進めるのだけれど
遠くから(実際は近い)眺めるだけで
触るなんてとんでもなかった。
正直、「コンピュータで出来る事」には
すごくドキドキしていたけれど
「コンピュータ自体」にドキドキすることはなかった。
でも、この芸術品は
僕を骨抜きにした。
リハーサル中に頻繁に爆弾マーク(?)が出て止まるのが
気になったが、そんなことは超越したカッコ良さがあった。
ただ、その気持ちを超越出来なかったのは
一にも二にも「値段」だった。
「そのコンピュータ、いくらするの?」
「3◯(←ゼロではない)万」
「!?」
なぜ、コンピュータがそんなにする?
簡単にあきらめた...
...
でも、読者のみなさんなら
僕がこんなことであきらめないことを
ご存知かと思います。
あきらめようにも
しょっちゅう、夢に出てくる。
「おまえのためなら死んでもいい!」
「そう、死んでもいい!」
というくらい憧れてしまう。
相方のパソコンとはいえ
Pismoを横にライブすることのカッコ良さは
根拠のない自信にもつながった。
なんか、すごい助っ人を連れてる感じ。
このときは
後に、バージョンアップした助っ人を連れてライブをやるように
なるとは思ってもいなかった。
結局、
好きだった女の子を卒業後、時が経つごとに忘れて行くように
ユニットの活動が休止してPismoへの気持ちは薄れて行った...
でも
サンレコで特集されてた
「PowerBook G3 でオンガクする」という特集記事は
隅から隅まで読んだ後、今でも大事にスクラップしてある...
はあ...
カッコイイ...
次回は
PowerBook G4です。
お楽しみに!
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Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
先週移転したばかりのLIVE GATE TOKYOに行って来ました。
恵比寿ギルティーがあったところに移ったみたいです。
(ギルティーは一度ギターウルフを見に来ただけ)
感想は、最高です。
今のところ。
すごくキレイだし、一般のライブハウスのようにゴチャゴチャしてない。
自分は、あまりハコにブランド性を求めないし
憧れてるハコもないので
いわゆる「ライブハウス」みたいなところっていうか「老舗」みたいなところでは
あまりやりたくないなっていうのがあったんです。
というか、自分の音楽と合わない気がしてたんです。
極論ですが
「ライブハウス」と「クラブ」を比べた場合に
清潔感とかリッラクス空間とか色々な面で
対極にあるような気がしてます。
特にトイレを見てみると、その差ははっきりするような気がしてます。
それは、イイ、ワルイとかではなくて
今の自分の音楽とは合わない気がしていました。
そこで
中間にあると思ったひとつが LIVE GATE TOKYO でした。
なので出演の申し込みに伺った時に
「ウチは、普通の人でも入りやすいような雰囲気作りをしてるんですよ」
って言われた時に
自分の気持ちと同じような感じがした。
スタッフのみなさんも素晴らしい人達ばかりです。
自分は出演時ものすごく要望が多いのですが
快く仕事してくれます。
裏表がないというか。
出たばかりの出演者でもアーティストとして丁寧に扱ってくれます。
言いたいことはまだまだありますが
なにしろ
おめでとうございます。
お世話になるときが来たら
よろしくお願いします!
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