Category Archives: 音楽

No.25『レーベルを立ち上げる前に』

ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第25話
▼SIDE B
♯5 レーベルを立ち上げようと思った訳
「レーベルを立ち上げる前に」
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まずは、CDのリリース日を決めるんだ
今、4月だ。
ちょっと無理なペースだけど10月を発売日とした。
理由?
たいした理由がある訳じゃない
彼の誕生日が10月だからだ
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公言しなければ何もやらない
面倒くさがりやな
彼の性格を考えて
とにかく
Webサイトで
CDを出す事を言いまくった。
そしてライブ告知で
CDを出す事を言いまくった。
人に会う度に
知り合いだろうが
始めて会う人だろうが
とにかく
CDを出す事を言いまくった。
出す事を言いまくった。
言いまくった。
何もやらずに
酒と遊びに溺れていた時代を
覚えているだろうか?
彼はここまでしないと
このくらい公言しないと
何もやらない性格である...
***********************************************************
そして
流通業者を
決めるのか...
流通業者...
うん?
流通業者ってなんだ?
まだまだ分からない事が
多過ぎる彼が
色々と調べて行くと
前作「Yellow Songs」リリース時よりも
半分どころか四分の一ほどの予算で
CDをリリース出来る時代になっている事に
改めてビックリせざるを得なかった
早速、手当り次第に見積もりを取ってみたが
どの会社も
そこまで差がある訳ではなかった。
だから
良い悪いの基準は
はっきり言って
「誠意」だ。
色々な業種の人とメールのやり取りをするが
仕事ができると思う人間ほど
すぐメールを返してくる。
見積もりに対してのメールなら尚更だ。
そして、誠意。
多くの業者は明らかに
個人でCDを出すアーティストの質問に
いかにも面倒くさそうに返信してくるのに対して
A社はまったく違った。
初めてでもまったく問題ない事。
名前だけでもいいからレーベルがあった方がいい事。
お金はこだわらなければ
こちらのこのプランにした方が安いですよって
そんなことまで教えてもらった。
正直
ショップで売れた時に受け取る
こちら側の取り分は少なかったが
彼は初めからショップで売る事を考えていなかったので
総額が他よりも安いA社は
理想にぴったりだった。
~ 2 B Continued ! ~
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次回11/30発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.26『レーベルを立ち上げる前に(2)』です。
お楽しみに!
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【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃使っていた機材は?第四回目(最終回)】
※この記事の下にみなさんへのお願いがあります。
是非ご協力下さい。
先週は Cubaseでしたね。
今週は「LOGIC PRO」の紹介です。
前号で話したように僕の作業というのは電車の中でやるしかなくな
ってしまいました。
ASR-XとCUBASEというのが一つの作業スタイルだったのですが
ASR-Xはおろかデスクトップのパソコンで作業するという事も選択
肢から外さなくてはなりませんでした。
そこでノートを買おうという事になり
ASR-Xを売ってPowerBookを買いました。
その後、Cubase SXはハイブリット(Win, Mac両方可)で、Mac
版も何千円かで買えるという事を知ってすぐに Cubase SXの Mac
版を購入しました。
しばらくそれでやっていたのですが正直 Cubase SXって重いんです
ね。僕の使ってる PowerBook では Cubase SX を使うのにギリギリ
のパフォーマンスでした。
ちょっとトラックを多くしたり、エフェクトを増やして行くと動作が
重くなってしまうんです。
電車の中で限られた時間で曲を作って行くには動作が重いというのは
とんでもなく問題でした。
そこで急浮上して来たのが LOGIC ということになります。
それぞれのソフトが求めるパフォーマンスの差は明らかでした。
Cubase SX→G4のほぼ最新機種
LOGIC → G3の中堅機種
※これは当時のバージョンであり、多少デフォルメしてあります。
現行バージョンについては各ソフトの情報をお調べ下さい。
僕は PowerBook にものすごい憧れがあったのですが
http://clay.at.webry.info/200502/article_9.html参照
LOGICに対しても「プロ仕様のソフト」という意味でものすごく憧れが
ありました。
秋葉原のショップに行って何度もデモンストレーションを見て何冊もパ
ンフを持ち帰って、しまいにはユーザーよりもある分野に関しては詳しく
なってしまいました(笑)。
強く思えば願いはかなう物で(笑)当時偶然の臨時収入が入り、速攻で
LOGIC を購入しました。
Cubase の時には散々読んだ説明書ですが、LOGIC の時は一切読みません
でした。
基本的にはむずかしいソフトの類に入ると思うのですが、LOGIC は インタ
ーフェース(使用画面)が統一されていてエフェクトやインストゥルメント
に関しても「どこをどういじればいいのか」というのが分かりやすいのです。
そして何よりも特筆すべきは(雑誌のレビューみたいですね)超軽いサンプ
ラー EXS と最高の音が再現出来るインストゥルメントが付属されている事
です。
僕の音楽はクラブミュージックをロックよりに解釈しているのですが、クラ
ブミュージックの中でも生音の演奏を活かしたものに惹かれているのでエレピ
やストリングスなどは欠かせない存在になります。
これらのすべてが LOGIC のインストゥルメントで再現可能でした。
さらにこれらのインストゥルメントは以前、別購入しなければならなかったので
すが、
僕が悩んだ挙げ句、別購入した数ヶ月後に LOGIC はバージョンアップし、
僕が悩んだ挙げ句、別購入したすべてのソフトが付属されたのです!
(これは僕的には3日眠れない程ショックでしたが、購入を検討する方には最高
のニュースなはずです)
さらに LOGIC は アップル純正のソフト「LOGIC PRO」となり、Guitar Amp
やドラムマシーン、その他様々な付加価値を提供して邁進して行ってます。
「LOGIC PRO」は様々な音楽をクリエイトする人達の「道具」となり、
世の中に素晴らしい音楽を産み落とすでしょう。
僕も愛を込めてこのソフトを使って行きます。
■■■みなさんへのお願い■■■
「この頃聞いていた曲は?」に変わって四回連続でお届けしてきま
したが、ソフトに関しては今回で最終回になります。
このメルマガ発行したばかりのときは clay を知っている読者ばかり
だったのですが、今はお陰さまで色々な方が読まれているようです。
そこでこのTips というコーナーではみなさんが、どんな情報を
知りたいかという事の参考にするため「大まかな」アンケートを取
りたいと思います。
質問は思い切って二つに絞りました。
クリックして頂くだけの簡単なアンケートです。
是非ご協力下さい(ブログからの読者も是非!)。
【質問】
あなたは今現在、音楽をやっている(やろうとしてる)方ですか?
該当するリンクをクリックして下さい。
・やっている(やろうとしてる)
xxxtest/yes.html
・やっていない
xxxtest/no.html
ご協力ありがとうございました!という画面が
出て来ましたら終了になります。
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → xxxclay.html
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・ clay ファーストフルアルバム 「ブランニュー・ルネッサンス」
についてブログ内でアルバムレビューを始めました。
http://clay.at.webry.info/theme/040f0ead5b.html
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USEN加入者・加入店からclayの「ブランニュー・ルネッサンス」収録曲が
リクエスト出来ます。
フリーダイヤルでご利用頂けるサービスですので電話料金はかかりません。
・USEN440(AE1~5チャンネル)ご利用の場合
 0120-709-301   10:00~22:30 受付(日、祭日を除く毎日)
(1)「お名前(貴店名)」と「お客様リクエスト番号」をお知らせ下さい。
(2)「聴きたい曲名」と「アーティスト名」をリクエストして下さい。
(3)オペレーターが放送するチャンネルを御案内しますのでチャンネルを合わせてお待ち下さい。
・CANシステムご利用の場合は加入エリアによって変わってきます。
リクエストスタジオの電話番号をご確認下さい。
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【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
前号で
11/5のライブのリストとライブ映像をアップしました。
って書いてから
違うファイルをアップしていたことに気付きました(Sorry)。
正しいファイルをアップし直しましたので
これで見られると思います。
http://clay.at.webry.info/200511/article_13.html
PLAY LISTはこんな感じです。
1・No more war and pain
2・2 The Groove
3・りぼん(弾き語りバージョン)
4・黒い瞳のソウル
5・Reprelude
6・Fly
http://clay.at.webry.info/200511/article_13.html
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【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ショップで売れたときの取り分について今号で触れたのですが、ショ
ップで売るという事に関しては、まったく考えてなかったので正直
先日ショップからの入金があった時にはその取り分の少なさに改めて
驚きました(笑)。
でも、ショップで売る事を考えなかったのは、レーベル立ち上げに関
しての戦略の一つになりますので
今後このメルマガで詳しく説明したいと思います。
ところでお陰さまでこのメルマガに対するメッセージを頂く事が増えて
来ましたが、
前号で「足が痛い」と書いた事についてのメッセージは皆無でした(笑)
どうせ、たいしたことないんだろ?って思ってるあなた!
その通りでした...
医者に行ったら5分で診察終わりました。
お騒がせしました!
P.S.インフルエンザ対策どうしよう...
http://clay.at.webry.info/200502/article_6.html
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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毎週水曜日発行
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福富幸宏 / Love Each Other

♪【ジャンル/ブロークンビーツ、ハウス】♪

【福富幸宏 / Love Each Other】

<BPM King Street/KCD-228>
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ブンブンサテライツに続く2回目の日本人登場!そしてMODAJIに続くブロー
クンビーツクリエーターとなるわけですが
以前お話した通り現在ハウスというジャンルは2STEPかブロークンビーツに
発展している場合が多くキック4つ打ちのハウスに対してブロークンビーツ
はもっと自由なリズムプログラミングを特徴としています。
中でも福富幸宏氏のサウンドは拍を感じさせないビートながらも自らが弾いた生
ベースで一定のリズムを出すことにより独特のグルーヴを出す事に成功して
います。
だいぶ前からハウス系のクリエーターは南国のリズムを積極的に取り入れて
いるのですがこのアルバムもブラジル系のリズムを中心にジャズやボサノバ
をうまくエレクトリックに加工しています。

ジャズ、ボサノバが好きな人には新しいジャズ、ボサノバを
ハウスが好きな人には新しいハウスを体感してもらえると思います。
お薦めは某マガジンのトラック制作コーナーでも取り上げられていた3曲目です。
そのコーナーはクリエーターが自分の制作方法を伝授するといったコーナー
だったのですが、かなりいい出来だったのでアルバムにも入れたみたいです
ね。
なんと言って表現したらいいのか分からないのですがホントにとんでもなく
ナイスグルーヴです。
人間の頭では思いつかない、ある意味人間を超えたグルーヴだと思うのは僕
だけじゃないはず!
抜群のエレピのコード感と本人による生のベースにフィルタ―やレゾナンス
がかけられミョンミョンいってます。
打ち込みというと以前はドラムのそれぞれのパーツを単発で打ち込みそれを
いかに「人間が叩いてるドラムのようにシュミレーションしていくか」とい
う事が基本にあったため
ミュージシャンや音楽理論について少しでも知識がないと成り立たなかった
のですが、DJがレコードからサンプリングしたドラムを自分の気持ちのまま
つなげあわせていく事が独特のグルーヴを生み出すようになってから、音楽
知識や人間の叩くドラムとはまた違ったビートを作る人が増えてきたように
思います。
彼はベーシストでもありながらミュージシャンとDJのよいところを押さえた
リズムを築き上げています。
リズムトラックはほとんどプログラムによるものですが、どれも自然と腰が
動くトラックばかりです。
新しく、そして超人のプログラミングを聞きたいなら最適のアルバムです。
♪解説♪———————————————————–
※「人間が叩いてるドラムのようにシュミレーションしていくか」
(これについては、マシーンが叩く機械的なドラムを求めてた人も多かっ
たと思うので一概には言えませんでしたね。でもいずれにせよ福富氏の
プログラミング概念とは異なると思います)。
※彼はベーシストでもありながらミュージシャンとDJのよいところを押さえた
(音楽プロデューサーやクラブクリエーターにはベーシスト出身の方が多い
気がします。特にハウスミュージックにはエレクトリックギターの音があ
まり合わない為か、ギタリスト出身のクリエーターというのは滅多に見か
けません。頑張れ!ギタリスト出身ハウスクリエーター!)

【福富幸宏 / Love Each Other】

↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。

やっぱり LOGIC

12月にダンスパーティーで歌う事になってて
自曲の他に
平均年齢60歳くらい(そんな事書かなくてもいいか)なんで
オールディーズを歌ってくれとの要望があり、
Mr. Lonelyを歌う事にした。
で、単に弾き語ってもナンなので
オケをプログラミングしようと思って
LOGICを超久しぶりにイジってます。
例によって
※http://clay.at.webry.info/200511/article_5.html参照
電車の中でイジってるんだけど
ホントに今どこの駅を通過したのか
まったく気付かないくらい楽しい。
もっと言ったら電車から景色見た事ない。
そのくらい夢中になる。
でも昨日は
LOGIC内にあるEXSというサンプラーにエラーが出て
解決したのが降りる駅に着く直前だったので
作業のほとんどは原因追及に追われてたことになる。
それでも楽しいのって変?

LTJ BUKEM/JOURNEY INWARDS

♪【ジャンル/アートコア、ドラムンベース】♪

【LTJ BUKEM/JOURNEY INWARDS】

<ACIT/140-1>
——————————————————————
~JOURNEY INWARDS 内面への旅~
このアルバムを紹介するの忘れてました。僕の中で最重要アルバムです!
数々のDJ活動と自らのレーベル “グッドルッキングレコード”で様々なコン
ピレーションアルバムを発表してきた LTJ BUKEM 待望の初アーティストア
ルバムです。
単にドラムンベースのアルバムではなく、アートコアといわれるブレイク
ビーツと様々な音楽のフュージョン。
そのことを決定付ける音はストリングスやサウンドエフェクトの使い方に
現われていて特に “ロニーリストンスミス” や “ロイエアーズ” に影響を
受けたというローズ(エレピ)は必聴でアルバムの随所で聞く事が出来ます。
一曲目のフルートで只のヒーリングミュージックと思った方は次の曲でやら
れてください。
ということで
お薦めは2曲目。この曲はアルバム発売当時猛烈な勢いでTVのバラエティー
番組(?)などで流れてたので知ってる方も多いはず。ぶっ太いビートのド
ラムンベースチューンです。
ビートが手に入るところならどこへでも行くという彼は17枚の違うレコード
からドラムの音をサンプリングし、自分のキットを作ってビ-トを組んでい
るようです。
(ベースに関しては10人の違うベーシストからそれぞれ一音をサンプリングし
て使っているようです…すげぇ)
人生の中で数枚しか出会わないスペシャルなアルバム。彼はカーティスメイ
フィールド、スティービーワンダーが好きらしくいわゆるインストゥルメン
タルなのに歌心まるだしのトラックを作っています。
このアルバムは2枚組みなのですが断然1枚目の方がイイっすね。
この人のライブというかDJをしている所をリキッドルームに観に行ったのです
がドラムンベースに限らずソウルチューンやジャズ、ハウスやヒップホップと
様々な節操無い(笑)音楽を流しているのが印象的でした。このアルバムも彼
の内面にある色々なブラックミュージックを再構築しジャンルレスなグッドサ
ウンドを楽しめる内容になっています。

【LTJ BUKEM/JOURNEY INWARDS】試聴はこちらから

♪解説♪———————————————————–
※”ロニーリストンスミス” や “ロイエアーズ”
(’70年代に活躍したジャズフュージョンなるジャンルの主要アーティスト。
今でも特にDJやクラブミュージックファンに根強い人気がありサンプリ
ングソースとして使われることもしばしば。)
※アートコア
(ジャズやアンビエント・ミュージックからの影響を取り入れ、ストリング
スやサウンドエフェクトでムーディーな音をブレイクビーツに融合させる
スタイル。生楽器の導入も盛んに行われておりダンスフロアではもちろん、
家でのリスニングにも十分イケる音楽。)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。

4hero/Two Pages

画像
♪【ジャンル/ドラムンベース】♪
【4hero/Two Pages】
<TALKIN LOUD/PHCR-1684>
——————————————————————
僕はビッグビーツ等のロック直系のクラブミュージックも大好きなのです
が、今回は指向を変えて最近好んで聞いているジャズやソウルを主体に
したクラブミュージックについて紹介したいと思います。
   
~このアルバムは過去のどのジャズアルバムよりもジャズらしい~
このアルバムもドラムンベースになるのですが以前紹介したスクエアプッ
シャーやロニサイズとはかなり違います。多くのクラブミュージックフ
ァン、ジャズファンがこのアルバムは過去のどのジャズアルバムよりも
ジャズらしいといっています。
まず、多くのドラムンベースと異なる最大の点はほとんどが生演奏である
ということです。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどからなるストリ
ングスと人力ドラムによるドラムンベース(エディットはしてますが)。
そしてRhodesやWurlitzerなどのエレクトリックピアノはメンバーである
ディーゴやマークが自ら担当しています。
そう、多くのクラブミュージックは、DJなどの、楽器を演奏できないク
リエーター達が新たな感性で作り上げてきたものですが、このアルバム
は自分で演奏できるミュージシャン(?)クリエーターが体温を大切に
しながら作ったアルバムなのです。
「僕は音楽学校に行ってたわけじゃないから、ロニーリストンスミスやロイ
エアーズといった’70年代のジャズファンクアーティストが先生なんだ」
というように彼等の作る音楽からはソウルやジャズ、ファンクといった
黒人音楽の影響が強く感じられます。
もしかしたら、普段絶対クラブミュージックを聞かない音楽にうるさい人
でもこのアルバムのことは気に入ってくれるかも!
実際、クラシックが好きな人達の共鳴も多くあったみたいです。
し★ か★ も!
このアルバム、ほとんどの曲が歌物です!
Birdという日本人女性アーティストをプロデュ―スした大沢伸一氏も2STEP
の曲で起用しているイギリスの女性ボーカリスト”フェイス”を中心に
美メロだらけのイイ歌が満載です。
これは、かつてのドラムンベースにはなかった形体だといえます。
登場人物を、地球や太陽に例え、環境問題を題材にしたポエトリーリーディング
から始まるコンセプトアルバム。1998年の作品。
国内版を買われたら是非詩に注目してみてください。
詩も考えさせられる内容が多いです。
お薦めは、弦楽器サウンドにフェイスの透明感溢れるボーカルが漂う
ドラムンベ―ス曲
「Star Chasers」
是非試聴してくださいね!
こちらのリンクで全曲試聴出来ます

4hero/Two Pages

♪解説♪———————————————————–
※ロニーリストンスミスやロイエアーズ
(’70年代のジャズファンク、ジャズフュージョンの代表アーティスト。
クラブ系のDJやアーティストの多くにリスペクトされている)
※ポエトリーリーディング
(ジャズやロックなど音楽に合わせ詩を朗読するスタイル。アメリカのビート
文化(ケルアック、ヴァロウズ、ギンズバーグetc.)の中で行われたものが
有名です。)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。