♪【ジャンル/ブロークンビーツ、ハウス】♪
【福富幸宏 / Love Each Other】
<BPM King Street/KCD-228>
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ブンブンサテライツに続く2回目の日本人登場!そしてMODAJIに続くブロー
クンビーツクリエーターとなるわけですが
以前お話した通り現在ハウスというジャンルは2STEPかブロークンビーツに
発展している場合が多くキック4つ打ちのハウスに対してブロークンビーツ
はもっと自由なリズムプログラミングを特徴としています。
中でも福富幸宏氏のサウンドは拍を感じさせないビートながらも自らが弾いた生
ベースで一定のリズムを出すことにより独特のグルーヴを出す事に成功して
います。
だいぶ前からハウス系のクリエーターは南国のリズムを積極的に取り入れて
いるのですがこのアルバムもブラジル系のリズムを中心にジャズやボサノバ
をうまくエレクトリックに加工しています。
ジャズ、ボサノバが好きな人には新しいジャズ、ボサノバを
ハウスが好きな人には新しいハウスを体感してもらえると思います。
お薦めは某マガジンのトラック制作コーナーでも取り上げられていた3曲目です。
そのコーナーはクリエーターが自分の制作方法を伝授するといったコーナー
だったのですが、かなりいい出来だったのでアルバムにも入れたみたいです
ね。
なんと言って表現したらいいのか分からないのですがホントにとんでもなく
ナイスグルーヴです。
人間の頭では思いつかない、ある意味人間を超えたグルーヴだと思うのは僕
だけじゃないはず!
抜群のエレピのコード感と本人による生のベースにフィルタ―やレゾナンス
がかけられミョンミョンいってます。
打ち込みというと以前はドラムのそれぞれのパーツを単発で打ち込みそれを
いかに「人間が叩いてるドラムのようにシュミレーションしていくか」とい
う事が基本にあったため
ミュージシャンや音楽理論について少しでも知識がないと成り立たなかった
のですが、DJがレコードからサンプリングしたドラムを自分の気持ちのまま
つなげあわせていく事が独特のグルーヴを生み出すようになってから、音楽
知識や人間の叩くドラムとはまた違ったビートを作る人が増えてきたように
思います。
彼はベーシストでもありながらミュージシャンとDJのよいところを押さえた
リズムを築き上げています。
リズムトラックはほとんどプログラムによるものですが、どれも自然と腰が
動くトラックばかりです。
新しく、そして超人のプログラミングを聞きたいなら最適のアルバムです。
♪解説♪———————————————————–
※「人間が叩いてるドラムのようにシュミレーションしていくか」
(これについては、マシーンが叩く機械的なドラムを求めてた人も多かっ
たと思うので一概には言えませんでしたね。でもいずれにせよ福富氏の
プログラミング概念とは異なると思います)。
※彼はベーシストでもありながらミュージシャンとDJのよいところを押さえた
(音楽プロデューサーやクラブクリエーターにはベーシスト出身の方が多い
気がします。特にハウスミュージックにはエレクトリックギターの音があ
まり合わない為か、ギタリスト出身のクリエーターというのは滅多に見か
けません。頑張れ!ギタリスト出身ハウスクリエーター!)
【福富幸宏 / Love Each Other】
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。
Category Archives: 03 Archive
マンション見学
先週末に、住んでいるマンションの上の階の部屋が空いたと言う事で
見学しに行った。
上の階は眺めが、やっぱいい。
でも、ピアノ弾いたら
上、下、右、左の部屋から四面楚歌になるだろうな...
部屋的にはどうと言う訳ではなかったんだけど
不動産屋のお兄さんに
色々な情報を教えてもらった。
とりあえず
こんな経験をしたので
http://clay.at.webry.info/200506/article_5.html
次の更新時は新しい場所を探す方向でいこうと思う。
やっぱり LOGIC
12月にダンスパーティーで歌う事になってて
自曲の他に
平均年齢60歳くらい(そんな事書かなくてもいいか)なんで
オールディーズを歌ってくれとの要望があり、
Mr. Lonelyを歌う事にした。
で、単に弾き語ってもナンなので
オケをプログラミングしようと思って
LOGICを超久しぶりにイジってます。
例によって
※http://clay.at.webry.info/200511/article_5.html参照
電車の中でイジってるんだけど
ホントに今どこの駅を通過したのか
まったく気付かないくらい楽しい。
もっと言ったら電車から景色見た事ない。
そのくらい夢中になる。
でも昨日は
LOGIC内にあるEXSというサンプラーにエラーが出て
解決したのが降りる駅に着く直前だったので
作業のほとんどは原因追及に追われてたことになる。
それでも楽しいのって変?
LTJ BUKEM/JOURNEY INWARDS
♪【ジャンル/アートコア、ドラムンベース】♪
【LTJ BUKEM/JOURNEY INWARDS】
<ACIT/140-1>
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~JOURNEY INWARDS 内面への旅~
このアルバムを紹介するの忘れてました。僕の中で最重要アルバムです!
数々のDJ活動と自らのレーベル “グッドルッキングレコード”で様々なコン
ピレーションアルバムを発表してきた LTJ BUKEM 待望の初アーティストア
ルバムです。
単にドラムンベースのアルバムではなく、アートコアといわれるブレイク
ビーツと様々な音楽のフュージョン。
そのことを決定付ける音はストリングスやサウンドエフェクトの使い方に
現われていて特に “ロニーリストンスミス” や “ロイエアーズ” に影響を
受けたというローズ(エレピ)は必聴でアルバムの随所で聞く事が出来ます。
一曲目のフルートで只のヒーリングミュージックと思った方は次の曲でやら
れてください。
ということで
お薦めは2曲目。この曲はアルバム発売当時猛烈な勢いでTVのバラエティー
番組(?)などで流れてたので知ってる方も多いはず。ぶっ太いビートのド
ラムンベースチューンです。
ビートが手に入るところならどこへでも行くという彼は17枚の違うレコード
からドラムの音をサンプリングし、自分のキットを作ってビ-トを組んでい
るようです。
(ベースに関しては10人の違うベーシストからそれぞれ一音をサンプリングし
て使っているようです…すげぇ)
人生の中で数枚しか出会わないスペシャルなアルバム。彼はカーティスメイ
フィールド、スティービーワンダーが好きらしくいわゆるインストゥルメン
タルなのに歌心まるだしのトラックを作っています。
このアルバムは2枚組みなのですが断然1枚目の方がイイっすね。
この人のライブというかDJをしている所をリキッドルームに観に行ったのです
がドラムンベースに限らずソウルチューンやジャズ、ハウスやヒップホップと
様々な節操無い(笑)音楽を流しているのが印象的でした。このアルバムも彼
の内面にある色々なブラックミュージックを再構築しジャンルレスなグッドサ
ウンドを楽しめる内容になっています。
【LTJ BUKEM/JOURNEY INWARDS】試聴はこちらから
♪解説♪———————————————————–
※”ロニーリストンスミス” や “ロイエアーズ”
(’70年代に活躍したジャズフュージョンなるジャンルの主要アーティスト。
今でも特にDJやクラブミュージックファンに根強い人気がありサンプリ
ングソースとして使われることもしばしば。)
※アートコア
(ジャズやアンビエント・ミュージックからの影響を取り入れ、ストリング
スやサウンドエフェクトでムーディーな音をブレイクビーツに融合させる
スタイル。生楽器の導入も盛んに行われておりダンスフロアではもちろん、
家でのリスニングにも十分イケる音楽。)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。
The Voices of Urban Renewal
これはホントにカッコいいです...
是非試聴してみて下さい
♪【ジャンル/ポエトリー,ジャズ,ヒップホップetc.】♪
【The Voices of Urban Renewal /Word On The Street】
<GUIDANCE/PCD-23024>
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このアルバムはクラブトラックにポエトリーリーディングを融合させた
斬新な作品です。
ポエトリーリーディングと音楽といえばまず切り離す事の出来ないくらい
密接な関係にあり、古くは50年代のビート文学とジャズに始まり60年
代のヴェルベットアンダーグラウンドのルーリードやボブディラン70年
代のドアーズのジムモリソンそして日本では佐野元春や辻人成、そして元
ブランキーの浅井健一などロックファンの皆さんにはおなじみの前衛ロッ
クミュージシャンと深く関わってきました。
そしてあらたにそのスタイルを「スポークンワーズ」と名付けてアメリカ
を中心に新しい時代背景を詩にする人達がいます。
スポークンワーズというかすべての前衛文学の魅力はなんと言ってもその
ロックに通じるスピード感、ビート感にあります。
そして仕事もせずに仲間達と車でアメリカ大陸を横断するビート文学の代
表作「路上」のように、いくつになっても少年(ガキと読む)のままでい
ることと少年(ガキと読む)のままでいられないことに戸惑う永遠の思春
期のような繊細さがあります。
ここら辺はうまく説明する事が出来ないので興味のある方は下の♪解説♪
に前衛文学の代表作を書いておくので読んでみることをお薦めします。
そんなポエトリーリーディングにジャズ、R&B、ドラムンベース、ヒップホ
ップなどの新しい音楽。ハウス界からはジョー・クラウゼル、ヒップホッ
プ界からはザ・ルーツのメンバーやブンブンサテライツともコラボレートし
たチャックD。
そしてオーバーグラウンドシーンでは無名なトラックメイカーやアーティス
トも多いですが、ラップとも歌とも違うリズミカルなリーディングをこの秋
の夜長にお楽しみ下さい。
*********おまけ********//////////////////////////////////////////////
最後に今回手前味噌ながら僕なりのビート文学の解釈で書いた曲があるので
良かったら詞を読んでみてください!
「Hello, too late」
期限付きの幸せにサヨナラ 人生はまだ始まったばかり
ゴールなんか ゴールなんか この歳で見えていてどうするの?
最低の夜は一人で車の回転数を上げればイイ
花火のような星空が路上を包むまで
Hello, too late ネガティブもおだてりゃ木に登る
後悔と絶望にピースサインを!
そして俺はまた夢を見よう このまま夢を見よう 少年(ガキと読む)のまま
超最高級の夢を見よう このまま夢を見よう 1988
ありがとうございました!!!
The Voices of Urban Renewal /Word On The Streetはこちらから試聴出来ます
♪解説♪———————————————————–
※「前衛文学の代表作」
(ジャックケルアック「路上」、ウイリアムバロウズ「裸のランチ」、
アレンギンズバーグ「詩集」、J・D・サリンジャー「ライ麦畑で捕まえて」
、チャールズブコウスキー「くそったれ少年時代」、片岡義男「少年の行動」
。)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。