ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第12話
▼SIDE B
♯1 Yellow songs
「ありがたき理解者達2。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
初めてのCD「1994 / イディオティックヴァラード」が
身内周り程度に
リリースはされたものの
プログラミングや演奏
そして録音技術などは素人の域を出ていなく
これでは手作り感覚の良さはあるものの
メジャーと張り合えるレベルとは
到底言えなかった。
初めての江古田マーキーのライブを
プロのアーティストの前座で終えた後
千葉から来てくれた友人に、このCDを聞かせた。
「いいんだけど...
もう少しなんとか...
オレが言いたい事分かるだろ?」
...
「ライブの方が全然良い...」
分かっていたけど
何か「気持ち」とか「情熱」とか
そういう事ではどうにもならない何かがある気がした。
CDを自主制作するって
甘いもんじゃないな
***********************************************************
「誰かプログラミングを出来るいいひといない?」
そうW氏に言われるまでもなく
昔からの音楽仲間の中で最もセンスがいいと思ってる
F氏の家を尋ねた。
F氏は非常に辛口な男で
よっぽどのことが無い限り
アーティストを褒めたりはしない。
そんな彼に
事情を書いた手紙とデモ曲を入れたテープを
事前に送っておいた。
それからしばらくして
彼の家を訪れると
デモテープの曲が
中々良かったとの事だった。
彼には
ついこの間、別の曲のデモを聞かせて
酷評されたばかりだったから
ちょっと
ほっとした。
「外に出て話そう」
どちらからともなくそんな雰囲気になり
ビールとつまみを買って
車で港の方へ向かった。
トラックの運転手達が捨てて行った
エロ本と弁当の残りカス
晴れているのに
空気が汚いから星なんて見えない
七月の暑い夜だった。
***********************************************************
「インディーズでCDを出す為に
プログラムとギターを手伝って欲しいんだよね」
F氏は行動が早い。
OKの言葉を言う前に
「じゃ、clayもオレと同じ機材を揃えて
共同作業をやりやすくしよう」
「リズムマシンとハードディスクレコーダー
全部揃えると10万以上するけど
こういう時の為にお金って使うもんだよ」
妙に納得した彼は
F氏と同じ機材を揃え
必死に説明書と向き合った。
といっても
彼は稀に見る
「アナログ人間」だった。
MTRもリズムマシーンも
彼の弟に説明書を読んでもらって
手取り足取り教えてもらわなきゃ出来なかった。
録再生MDプレーヤーを買ったはいいが
「これ、どうやって録音するの?」
ってF氏に聞いて
笑われるかと思ったら怒られた。
この頃偶然会った中学の同級生には
携帯を持っている事ですら
驚かれたぐらいだ。
だから...
そんな「アナログ人間」
だから...
だけど...
そんな「アナログ人間」
だけど...
絶対に
覚えなきゃ
いけなかった。
今までの色々な「甘え」を戒めるためにも
そして
忙しい日々の半分以上を自分のために割いてくれる
「ありがたき理解者達」のためにも
覚えなきゃいけなかった。
この頃の経験がなければ
彼がプログラミングを出来るようには
ならなかっただろう...
~ 2 B Continued ! ~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
注)この私小説は彼=clayを主人公に書かれていますが
clayを含む登場人物の言動には小説を面白くするため
多少膨張表現がある事をご了承下さい。
(この小説を読んで「こんな事」や「あんな事」して
お◯わりさんにお世話になったとかは、なしですよ!)
【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃よく聞いていたアルバムは?】
この頃は詞や声に純粋性を持つアーティストが好きでした。
その中でも今回はとにかくピュアなアルバムを2枚!
・川村かおり/ CHURCH
【Outro.(後書き)】で詳しく書きました。
詞の一部も載せているので是非読んでみて下さい。
・松たか子/ 空の鏡
結構、意外だと思うので掲載するのを迷いましたが
とてつもなくピュアな一枚なので紹介します。
松たか子の声を好きな人は多いです。癖のある歌い回しをする人が多い中
これだけ素直に歌われると色々な歌詞がダイレクトに響きます。
ちょっと似たり寄ったりの曲が多いけど佳曲揃いです。
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → xxxclay.html
————————————————————[PR中]–
・ clay ファーストフルアルバム 「ブランニュー・ルネッサンス」
xxxclay.html
ゴスペルの分厚いコーラスで始めるハウスナンバーから変拍子を織り交ぜ
たドラムンベース、そしてソフティケイトされた 2STEP ~ R&B。
そのどれもに R・O・C・K の血が流れています。
プライベートレーベル S/N BRAND 第一弾 全9曲入り ¥1800(税込)
xxxclay.html の 「CD」ページで
・「ブランニュールネッサンス」の高音質サンプルMP3を
無料で3曲フルサイズダウンロード!
xxxdemo/mp3.html
————————————————————[PR中]–
USEN加入者・加入店からclayの「ブランニュー・ルネッサンス」収録曲が
リクエスト出来ます。
フリーダイヤルでご利用頂けるサービスですので電話料金はかかりません。
・USEN440(AE1~5チャンネル)ご利用の場合
0120-709-301 10:00~22:30 受付(日、祭日を除く毎日)
(1)「お名前(貴店名)」と「お客様リクエスト番号」をお知らせ下さい。
(2)「聴きたい曲名」と「アーティスト名」をリクエストして下さい。
(3)オペレーターが放送するチャンネルを御案内しますのでチャンネルを合わせてお待ち下さい。
・CANシステムご利用の場合は加入エリアによって変わってきます。
リクエストスタジオの電話番号をご確認下さい。
xxxa1/usen.html
–[PR中]————————————————————
【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
7月はサポートも含め、ほぼ毎週ライブという状態ですごく充実し
てたのですが、そのサポートで学んだ事をメチャメチャ生かして
clayの活動、気合い入れたいと思ってます。
ちょっとある方に「イイ」アドバイスを頂いたので
何度も以前のライブビデオを繰り返し見て自分の「◯」な部分「×」な部分
育てて、変えて行きたいと思ってます。
今度のライブなのですが
9月2日の金曜日に LIVE GATE TOKYO でやります。
今回以前出演したElecTrickというイベントで共演した方とジョイントします。
これを機に近いモチベーションを持った輪が広がって行くように頑張りたいです。
オープンは19時 スタートは19:30です。
前売¥1500ですが下記サイトで予約すると¥1200に割引します。
メールでもOKです。clay@sn-brand.comにお名前、枚数を書いて送信するだけ。
ブランニュールネッサンスやイエローソングスの会場限定特価販売と
新曲「No more war and pain」のサンプルCDをプレゼント中です!
「No more war and pain」のライブムービーをサイトにアップしています。
xxxclay.html の 「Movie」から見られます。
・ライブ会場の場所、詳細と割引チケットはこちらから
http://www5f.biglobe.ne.jp/%7Eclay/ticket/ticket.html
・メールでも承ります。お名前、枚数を書いて送信するだけ。
→ → → → → → clay@sn-brand.com
————————————————————[CM中]–
相互広告大募集!
clay@sn-brand.com
あなたが来ないならこちらから行きます!
–[CM中]————————————————————
【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なんか、この港でビールを飲んでF氏と話す場面、気温とか食べた物
とか、どっちがおごったとか一秒も残さず覚えてますね。
車の中で酒とつまみを買い込んで
しゃべりまくりました。
F氏に聴かせたデモ曲は出来たばっかりの「黒い瞳のソウル」です。
この曲は5月末に出来たので、ホントに出来たばっかりですね。
スタジオでMDにステレオマイクを付けてギター1本で一発録りしました。
そのデモを手紙と一緒に送った時に「また、酷評されるのかな?」とか
思ったけど
以外にも好感触で
「聞きながら色んな事を考えちゃった」って言われた時は
ほんとにホッとしました(笑)。
F氏はね
メチャメチャピュアな人なんです。
この頃、超よく聞いてた
川村かおりの「キースの胸で眠りたい」って曲を聞かせたら
涙を流してた...
♪クラスメイトは まるで付き合いきれないって
そんな目で見てるし
放課後の 雨の残るバスケットコート 憂鬱と戯れる
家に帰ると パパが言うんだ 「女の子らしくしたらどうだ?」
だけど ごめんねパパ 本当のあたしを見つけるまで
Bad Girlでいさせて…
っていう詞。
このアルバムには「ZOO」とか「翼をください」とか
ピュアネスのかたまりみたいな曲が詰まってます。
って最後は川村かおりの宣伝みたいになっちゃいましたね。
でも、歌と想い出は常に一緒です。
すっごくいい想い出です。
————————————————————–
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回8/31発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.13 『Yellow Songs』です。
お楽しみに!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
購読の登録、解除はこちらから
まぐまぐ xxxa1/ezine.html
eマガジンズ http://www.emag1.com/cgi-bin/emag/go_detail.cgi?sdtl=him1531
【Caution !】
登録・解除は、お手数ですがユーザ様ご自身の手で行ってください。
解除依頼、また解除に関するお問合せは受け付けておりません。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
メジャーを追い越せインディーズ!
毎週水曜日発行
ライター:clay
感想や質問・相互広告に関するお問い合わせは
clay@sn-brand.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
バックナンバー:http://clay.at.webry.info/theme/b1bd6b90e6.html
本メールに掲載された内容を許可なく複製・転載する事を禁じます
Copyright (C)S/N BRAND 2005 All Rights Reserved.
=========================================================
Category Archives: メールマガジン
メルマガ今週は夏休みです
No.11『ありがたき理解者達。』
ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第11話
▼SIDE B
♯1 Yellow songs
「ありがたき理解者達。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ライブを続ける事を決心して
しばらくしたあと
運命的な出会いが訪れた。
彼の歌を気に入ってくれた
W氏が声をかけてきた。
「インディーズでCDを出さないか?」
話の内容はこうだ。
機材周りが発達した。
そして低価格になり、
一般の人達でもそれなりの音で
レコーディング出来る時代になってきた。
それに伴って
これからは
メジャーとかインディーズという境が
これまで以上になくなるだろう。
とにかくインディーズが
面白いという事だった。
だがこのころの彼の目標は
あくまでメジャーだったし
機材の事や音楽業界の事情について
まったく理解していなかったため
あまり乗り気ではなかった。
ただ、W氏のアツい口調と
自分を新たに評価してくれる人に
出会えたことがうれしくて
二人はお互いの距離を縮めて行った。
***********************************************************
次第に心を動かされた彼は
生まれて初めてのCDを自主制作する。
Roland DR-50で作ったドラムトラックに
自分で弾いたギターとベース。
そしてボーカルには
コーラスを重ねて
「1994/イディオティックヴァラード」
は完成した。
♪奇跡が起こりそうな
七色の虹の下
いつまでも君を待った
いつまでも君を待った♪
ビターな片思いの詞と
対照的になるよう
日だまりに佇み微笑む女性の絵をジャケットとし
1994の文字を口紅で書いて
「1994/イディオティックヴァラード」は
リリースされた。
そして
このときから
ようやく
すべてが始まろうとしていた。
~ 2 B Continued ! ~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
注)この私小説は彼=clayを主人公に書かれていますが
clayを含む登場人物の言動には小説を面白くするため
多少膨張表現がある事をご了承下さい。
(この小説を読んで「こんな事」や「あんな事」して
お◯わりさんにお世話になったとかは、なしですよ!)
【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃よく聞いていたアルバムは?】
ファウンテインズオブウェイン / ファウンテインズオブウェイン
’60年代マージビート風味を’90年代のミクスチャージェネレーションに
ミックス。要するにビートルズを今風(当時)にした感じ。
このアルバムには「1994」と「Hello, too late」という曲を作るにあたっ
てものすごく影響受けました。
上記URLから試聴出来ます!
【小説に出てくるclay曲を紹介!】
clay / 1994
1994は「イチキュウキュウヨン」と読みます。意味はありませんが
コダワリです。
超簡単なテレキャスターのリフから始まるミディアムテンポの
clay流パワーポップです。
前号で書いたオベーションを買ってから初めて書いた曲です。
この曲からすべてが始まりました。
ミニアルバム「Yellow Songs」 収録
こちらから試聴してみて!(メドレーの4曲目です)
xxxp206UwbV/Yellow_2mix_L1_.mp3
そして、こちらから通販で買えます。
xxxa1/cdstore/yls.html
Yellow Songsは¥1500ですが
ブランニュールネッサンスと一緒に買うと¥1000になります。
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → xxxclay.html
————————————————————[PR中]–
・ clay ファーストフルアルバム 「ブランニュー・ルネッサンス」
xxxclay.html
ゴスペルの分厚いコーラスで始めるハウスナンバーから変拍子を織り交ぜ
たドラムンベース、そしてソフティケイトされた 2STEP ~ R&B。
そのどれもに R・O・C・K の血が流れています。
プライベートレーベル S/N BRAND 第一弾 全9曲入り ¥1800(税込)
xxxclay.html の 「CD」ページで
・「ブランニュールネッサンス」の高音質サンプルMP3を
無料で3曲フルサイズダウンロード!
xxxdemo/mp3.html
・有線を入れてあるお店で働くあなた!リクエストで試聴が可能です。
xxxa1/usen.html
–[PR中]————————————————————
【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
clay LIVE !
9月2日(FRI)@LIVE GATE TOKYO
Open 17:00 Start 17:30
前売¥1500 当日¥1800 (ドリンク¥500)
・詳細と割引チケットはこちらから
http://www5f.biglobe.ne.jp/%7Eclay/ticket/ticket.html
CDの会場限定特価販売&新曲サンプルCDのプレゼント中!
・メールでも承ります。お名前、枚数を書いて送信するだけ。
→ → → → → → clay@sn-brand.com
————————————————————[CM中]–
相互広告大募集!
clay@sn-brand.com
あなたが来ないならこちらから行きます!
–[CM中]————————————————————
【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
Yellow Songsは正直、今やってる音楽とはかなり違うのですが
ネット通販ではブランニュールネッサンスと一緒に買ってくれ
る方が多く、「実際どうなんだろう?」って思ってたのですが
Yellow Songsも気に入ってくれる方が多くて超うれしいです。
一番嬉しかったのは
「時代に関係なく残って行くアーティストだと思った」という
感想です。
あまりにもうれしくてこの言葉を頂いた直後のライブでは何回か
Yellow Songsの曲をプレイしました。
音楽は常にアップデートして行きたいですが
アツい気持ちは、今も昔も同じです...
試聴はこちらから(声が超若いっす!笑います。)
xxxp206UwbV/Yellow_2mix_L1_.mp3
こちらから通販で買えます。
xxxa1/cdstore/yls.html
※Yellow Songsは¥1500ですが
ブランニュールネッサンスと一緒に買うと¥1000になります。
————————————————————–
最後までお読み頂きありがとうございました。
冒頭でもお知らせしましたように来週は夏休みとさせて頂きます。
次回8/24発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.12 『ありがたき理解者達 2 。』です。
お楽しみに!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
購読の登録、解除はこちらから
まぐまぐ xxxa1/ezine.html
eマガジンズ http://www.emag1.com/cgi-bin/emag/go_detail.cgi?sdtl=him1531
【Caution !】
登録・解除は、お手数ですがユーザ様ご自身の手で行ってください。
解除依頼、また解除に関するお問合せは受け付けておりません。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
メジャーを追い越せインディーズ!
毎週水曜日発行
ライター:clay
感想や質問・相互広告に関するお問い合わせは
clay@sn-brand.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
バックナンバー:http://clay.at.webry.info/theme/b1bd6b90e6.html
本メールに掲載された内容を許可なく複製・転載する事を禁じます
Copyright (C)S/N BRAND 2005 All Rights Reserved.
=========================================================
No. 10 『殻を破らなきゃ』
ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第10話
▼SIDE A
♯5 ギター1本ライブ
「殻を破らなきゃ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ライブの大切さを思い知った。
極端な彼は
1、2年は修行ライブが必要だってことに気付く。
当時好きだった鈴木祥子というアーティストが
「ピアノワン」というライブをやっていたのに影響されて
これから始めるギター1本ライブを
「ギターワン」と名付けた。
毎月1、2回。
多い時は3回。
もっと多い時は昼の部と夜の部って感じで
ライブをしまくった。
天狗だった自分は
完全に返上した。
というか返上せざるを得なかった。
自分の立場が
だんだん分かって来た。
***********************************************************
まったく客を呼ばず
様々な対バンの客の前で
何かに取り付かれたように彼は歌った。
茶髪に普通のルックスの青年が
いきなりアコースティックギターを掻きならして
歌うものだから
見ていた客は最初
様々な態度で彼を拒絶した。
始まった瞬間耳を塞ぐ女性。
指を指して笑っている女子高生。
何を思ったか風船を飛ばし続ける女子中学生。
ついこの間まで
あらゆる所でチヤホヤされていた彼にとって
この光景この現実は正直、つらかった。
プライドという名の服を
一枚ずつ脱ぎ捨てる。
脱ぎ捨てられなければ負けだ...
卵の殻を破るように
彼は現実を受け止め
目の前にいる客の反応を理解した。
ただ、このような人達がライブの終盤には
彼の演奏を黙って見つめているのがおかしかった。
しまいには拍手まで頂いた。
***********************************************************
こんな感じで
反応は微妙だったけど
このハコを自分の声で充満させることに快感を覚えた彼は
ライブ用のギターに
攻撃的な音のする
「オベーション」
を選び
さらにアンプの前に
「オーバードライブ」や「ワウ」
を通して
完全に弾き語りロックとして機能させた。
~ 2 B Continued ! ~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
注)この私小説は彼=clayを主人公に書かれていますが
clayを含む登場人物の言動には小説を面白くするため
多少膨張表現がある事をご了承下さい。
(この小説を読んで「こんな事」や「あんな事」して
お◯わりさんにお世話になったとかは、なしですよ!)
【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃よく聞いていたアルバムは?】
今日は超影響受けたアーティストなので、1枚にしぼりました。
アーニー・ディフランコ/リトル・プラスティック・キャッスル
アコースティックギターとアンプの前にオーバードライブというの
は彼女のライブを見に行った時にヒントを得ました。来日公演を見
て、次の日にすぐスタジオに入って「これだ!」と思いました。
彼女のギタープレイは、アコギなのに、とんでもなくファンキーで
そしてロックです。
「パンクフォーク」と呼ばれる事が多かった様ですがカミソリのよう
なカッティングのギターに載せる歌詞がすごく繊細です。
彼女は自分のレーベルからCDを出していて
メジャーからのオファーが来ても断り続けました。
あのプリンスが彼女の考え方に共感してレーベルメイトにして欲しい
と頼んだ様ですが、それも断った様です(笑)。
もしも彼女のCDを聞いた事がないなら
アコースティックギターでファンク、ロック、パンクをやるという事の
意味が分からないと思います。
上記リンクから試聴出来るのでTr.3をオススメします。
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → xxxclay.html
————————————————————[PR中]–
・ clay ファーストフルアルバム 「ブランニュー・ルネッサンス」
xxxclay.html
ゴスペルの分厚いコーラスで始めるハウスナンバーから変拍子を織り交ぜ
たドラムンベース、そしてソフティケイトされた 2STEP ~ R&B。
そのどれもに R・O・C・K の血が流れています。
プライベートレーベル S/N BRAND 第一弾 全9曲入り ¥1800(税込)
xxxclay.html の 「CD」ページで
・「ブランニュールネッサンス」の高音質サンプルMP3を
無料で3曲フルサイズダウンロード!
xxxdemo/mp3.html
・有線を入れてあるお店で働くあなた!リクエストで試聴が可能です。
xxxa1/usen.html
–[PR中]————————————————————
【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
clay LIVE !
9月2日(FRI)@LIVE GATE TOKYO
Open 17:00 Start 17:30
前売¥1500 当日¥1800 (ドリンク¥500)
・詳細と割引チケットはこちらから
http://www5f.biglobe.ne.jp/%7Eclay/ticket/ticket.html
CDの会場限定特価販売&新曲サンプルCDのプレゼント中!
・メールでも承ります。お名前、枚数を書いて送信するだけ。
→ → → → → → clay@sn-brand.com
————————————————————[CM中]–
相互広告大募集!
clay@sn-brand.com
あなたが来ないならこちらから行きます!
–[CM中]————————————————————
【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
7/30にライブやってきました。無事に終えたと言いたい所ですが
なんと、
初めてコンピュータがストップしてしまいました...
clayのライブはPowerbookからLogicのシーケンスを流し、ボーカルと
ギターは生演奏という形体なのでコンピュータが止まるという事は
バンドで言うと「ドラムとベースがいきなり消える」と同じ事になり
ます。
なんとかバックアップ用のMDで切り抜けましたが原因が未だに分から
ず、結構不安です。
「だったら最初からMDにすれば」という声も聞こえて来そうですが
clayはPowerbookと一緒にライブをやっているんです!
一緒にライブやる為にPowerbook買ったんです!
しかも、それまではウィンドウズ派だったのにスウィッチしてまで...
ちょっと言葉ではうまく言えないけど、このスタイルにはものすごく
こだわりがあります。
なので、なんとかします(笑)。
ていうか、止まった時の対処法をリハーサルします(爆)。
そんなドキドキのclayライブ、
是非遊びに来ませんか?
http://www5f.biglobe.ne.jp/%7Eclay/ticket/ticket.html
————————————————————–
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回8/10発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.11 『ありがたき理解者達。』です。
いよいよ SIDE B に突入です!
お楽しみに!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
購読の登録、解除はこちらから
まぐまぐ xxxa1/ezine.html
eマガジンズ http://www.emag1.com/cgi-bin/emag/go_detail.cgi?sdtl=him1531
【Caution !】
登録・解除は、お手数ですがユーザ様ご自身の手で行ってください。
解除依頼、また解除に関するお問合せは受け付けておりません。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
メジャーを追い越せインディーズ!
毎週水曜日発行
ライター:clay
感想や質問・相互広告に関するお問い合わせは
clay@sn-brand.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
バックナンバー:http://clay.at.webry.info/theme/b1bd6b90e6.html
本メールに掲載された内容を許可なく複製・転載する事を禁じます
Copyright (C)S/N BRAND 2005 All Rights Reserved.
=========================================================
No.9 手が震えるこのままじゃいけない。
ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第9話
▼SIDE A
♯5 ギター1本ライブ
「手が震えるこのままじゃいけない。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
やると決めたら早い。
早速スタジオに入った。
久しぶりに入るスタジオ。
まるでようやく自分の巣に戻れた取りのように
寝転がってその懐かしい空間を味わった。
「オレが行く場所」
「オレが帰る場所」
スタジオで思い切り歌うと
胸の中のモヤモヤが一瞬で吹き飛んだ。
リハを重ね
感覚を取り戻すと
「あっ」
という間にライブの日が訪れた。
グレッチのランチャーに
即席のピックアップを付けて
椅子に座って弾く形でライブに臨んだ。
「チョット待てよ。あり得ないくらいドキドキしてる。」
ライブをやってないブランクという物は
こんなにも人を臆病にする物なのか。
リハーサルになると
ピックを持つ手が震えて
うまく弾けない。
のどはカラカラなのに
ドリンクを用意する心の余裕はなく
つばが張り付いて歌えない。
ヤバい
帰りたい。
逃げたい。
熱が出て来たみたいだ。
腹も痛くなって来た。
でも、ここで逃げたら
いつか大切な人が出来たとき
絶対に守ってやれない
いつか子供が生まれたとき
何も教えてやれない
時間にして10分程度のリハーサルだったが
色々な事が駆け巡って
それこそ「歌」どころじゃなかった。
その頃好きだった娘の名前を
胸の中で叫びながら
必死に祈った。
こんな事ならコンスタントに
ライブを続けていれば良かった。
でも逆に言うと今気付いて良かった。
ライブの大切さ
自分の臆病さ
そして何よりも
それらのすべては
「音楽が好き」という結論に直結すること
***********************************************************
大切な事に気付いた彼は
本番になると
リハの時が嘘のように気持ち良く
PLAYできた。
即席のピックアップは何回も落ちるし
マイクは、ぶつかって違う方向を向くし
数えきれないミスを連発したが
今まで超えられなかった高い壁を超えたような気がして
心の中はどこまでも澄み渡っていた。
そして
これからずっと音楽を続ける限り
ライブをやって行こう
と今さらながら思った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
注)この私小説は彼=clayを主人公に書かれていますが
clayを含む登場人物の言動には小説を面白くするため
多少膨張表現がある事をご了承下さい。
(この小説を読んで「こんな事」や「あんな事」して
お◯わりさんにお世話になったとかは、なしですよ!)
【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃よく聞いていたアルバムは?】
スーパードラッグ/リグレットフリー・ユアーズ
このCDを聞いた時には本当に衝撃的でした。だってとてつもなく
簡単なコードをとてつもなく轟音にして、その中にとてつもなく
キレイなメロディーがある。Tr4.サックト・アウトは「ロングトールサリー」以来の衝撃!
ダンバーン/ダンバーン
この人はアーティスト名だけで「買い」ですね。ダンバーン...
clayがギター1本ライブを始めるにあたって参考にしたアーティスト
の一人。シンプルなアコギのコードプログレッションにパンクな歌詞。
これこそ当時最新の弾き語りスタイルだと思いました。
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → xxxclay.html
————————————————————[PR中]–
・ clay ファーストフルアルバム 「ブランニュー・ルネッサンス」
xxxclay.html
ゴスペルの分厚いコーラスで始めるハウスナンバーから変拍子を織り交ぜ
たドラムンベース、そしてソフティケイトされた 2STEP ~ R&B。
そのどれもに R・O・C・K の血が流れています。
プライベートレーベル S/N BRAND 第一弾 全9曲入り ¥1800(税込)
xxxclay.html の 「CD」ページで
・「ブランニュールネッサンス」の高音質サンプルMP3を
無料で3曲フルサイズダウンロード!
xxxdemo/mp3.html
・有線を入れてあるお店で働くあなた!リクエストで試聴が可能です。
xxxa1/usen.html
–[PR中]————————————————————
【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
clay LIVE !
7月30日(土)@LIVE GATE TOKYO
Open 17:00 Start 17:30
前売¥1800 当日¥2000 (ドリンク¥500)
・エスエヌブランドから¥1500にディスカウント!
http://www5f.biglobe.ne.jp/~clay/ticket/ticket.html
CDの会場限定特価販売&新曲サンプルCDのプレゼント中!
・メールでも承ります。お名前、枚数を書いて送信するだけ。
→ → → → → → clay@sn-brand.com
————————————————————[CM中]–
相互広告大募集!
clay@sn-brand.com
あなたが来ないならこちらから行きます!
–[CM中]————————————————————
【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
僕はよくメモを取ります。そして色々な人達から「マメだね」とか
「几帳面だね」と言われます。
でも僕がメモを取る事には理由があります。
それは、メモを取らなかった事で大きな失敗を犯した事が沢山あるか
らです。
ホントに大きな失敗なので大部分は口に出来ませんが、お教え出来る
ことの例を挙げると
ライブのときのアンプやエフェクターのセッティングをメモってなく
て本番前に、ものすごくあせって、さらにあせるもんだから最悪のセ
ッティングをしてしまい色々な人達に迷惑かけて散々でした。
っていうだけなら単に「まじめなひとなんだね」って話なのですが
僕の場合あろう事か「逆切れ」してしまうタイプだから問題なのです。
要するに自分のミスなのに「他人やモノ」にあたってしまうんですね(笑)。
そういう人って最悪ですよね?
だから思いっきり反省してメモを取るようになったんです。
今は楽曲の事からライブの事、レーベルの事etc.と考えなければいけな
い事が日に日に増えてくるので、はっきり言ってメモ帳がなければ必要
事項一切忘れてしまいます。
試しに、この前野外ライブをした時に一切メモを取らずに出発したので
すが、あらゆる物を忘れて怒りを通して笑ってしまいました。
メモ帳は「American Flavor」というものをずっと使っています。
もう三十冊目くらいになります。
ちなみにそのメモ帳は達筆過ぎて僕以外読めないようです...
————————————————————–
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回8/3発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.10 『殻を破らなきゃ』です。
プライドを、どんどん脱ぎ捨てていかなければいけない事件が盛り沢山
です。
お楽しみに!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
購読の登録、解除はこちらから
まぐまぐ xxxa1/ezine.html
eマガジンズ http://www.emag1.com/cgi-bin/emag/go_detail.cgi?sdtl=him1531
【Caution !】
登録・解除は、お手数ですがユーザ様ご自身の手で行ってください。
解除依頼、また解除に関するお問合せは受け付けておりません。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
メジャーを追い越せインディーズ!
毎週水曜日発行
ライター:clay
感想や質問・相互広告に関するお問い合わせは
clay@sn-brand.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
バックナンバー:http://clay.at.webry.info/theme/b1bd6b90e6.html
本メールに掲載された内容を許可なく複製・転載する事を禁じます
Copyright (C)S/N BRAND 2005 All Rights Reserved.
=========================================================