No.12『ありがたき理解者達2。』

ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第12話
▼SIDE B
♯1 Yellow songs
「ありがたき理解者達2。」
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初めてのCD「1994 / イディオティックヴァラード」が
身内周り程度に
リリースはされたものの
プログラミングや演奏
そして録音技術などは素人の域を出ていなく
これでは手作り感覚の良さはあるものの
メジャーと張り合えるレベルとは
到底言えなかった。
初めての江古田マーキーのライブを
プロのアーティストの前座で終えた後
千葉から来てくれた友人に、このCDを聞かせた。
「いいんだけど...
もう少しなんとか...
オレが言いたい事分かるだろ?」
...
「ライブの方が全然良い...」
分かっていたけど
何か「気持ち」とか「情熱」とか
そういう事ではどうにもならない何かがある気がした。
CDを自主制作するって
甘いもんじゃないな
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「誰かプログラミングを出来るいいひといない?」
そうW氏に言われるまでもなく
昔からの音楽仲間の中で最もセンスがいいと思ってる
F氏の家を尋ねた。
F氏は非常に辛口な男で
よっぽどのことが無い限り
アーティストを褒めたりはしない。
そんな彼に
事情を書いた手紙とデモ曲を入れたテープを
事前に送っておいた。
それからしばらくして
彼の家を訪れると
デモテープの曲が
中々良かったとの事だった。
彼には
ついこの間、別の曲のデモを聞かせて
酷評されたばかりだったから
ちょっと
ほっとした。
「外に出て話そう」
どちらからともなくそんな雰囲気になり
ビールとつまみを買って
車で港の方へ向かった。
トラックの運転手達が捨てて行った
エロ本と弁当の残りカス
晴れているのに
空気が汚いから星なんて見えない
七月の暑い夜だった。
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「インディーズでCDを出す為に
プログラムとギターを手伝って欲しいんだよね」
F氏は行動が早い。
OKの言葉を言う前に
「じゃ、clayもオレと同じ機材を揃えて
共同作業をやりやすくしよう」
「リズムマシンとハードディスクレコーダー
全部揃えると10万以上するけど
こういう時の為にお金って使うもんだよ」
妙に納得した彼は
F氏と同じ機材を揃え
必死に説明書と向き合った。
といっても
彼は稀に見る
「アナログ人間」だった。
MTRもリズムマシーンも
彼の弟に説明書を読んでもらって
手取り足取り教えてもらわなきゃ出来なかった。
録再生MDプレーヤーを買ったはいいが
「これ、どうやって録音するの?」
ってF氏に聞いて
笑われるかと思ったら怒られた。
この頃偶然会った中学の同級生には
携帯を持っている事ですら
驚かれたぐらいだ。
だから...
そんな「アナログ人間」
だから...
だけど...
そんな「アナログ人間」
だけど...
絶対に
覚えなきゃ
いけなかった。
今までの色々な「甘え」を戒めるためにも
そして
忙しい日々の半分以上を自分のために割いてくれる
「ありがたき理解者達」のためにも
覚えなきゃいけなかった。
この頃の経験がなければ
彼がプログラミングを出来るようには
ならなかっただろう...
~ 2 B Continued ! ~
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注)この私小説は彼=clayを主人公に書かれていますが
clayを含む登場人物の言動には小説を面白くするため
多少膨張表現がある事をご了承下さい。
(この小説を読んで「こんな事」や「あんな事」して
お◯わりさんにお世話になったとかは、なしですよ!)
【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃よく聞いていたアルバムは?】
この頃は詞や声に純粋性を持つアーティストが好きでした。
その中でも今回はとにかくピュアなアルバムを2枚!
・川村かおり/ CHURCH

【Outro.(後書き)】で詳しく書きました。
詞の一部も載せているので是非読んでみて下さい。
・松たか子/ 空の鏡

結構、意外だと思うので掲載するのを迷いましたが
とてつもなくピュアな一枚なので紹介します。
松たか子の声を好きな人は多いです。癖のある歌い回しをする人が多い中
これだけ素直に歌われると色々な歌詞がダイレクトに響きます。
ちょっと似たり寄ったりの曲が多いけど佳曲揃いです。
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → xxxclay.html
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・ clay ファーストフルアルバム 「ブランニュー・ルネッサンス」
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ゴスペルの分厚いコーラスで始めるハウスナンバーから変拍子を織り交ぜ
たドラムンベース、そしてソフティケイトされた 2STEP ~ R&B。
そのどれもに R・O・C・K の血が流れています。
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【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
7月はサポートも含め、ほぼ毎週ライブという状態ですごく充実し
てたのですが、そのサポートで学んだ事をメチャメチャ生かして
clayの活動、気合い入れたいと思ってます。
ちょっとある方に「イイ」アドバイスを頂いたので
何度も以前のライブビデオを繰り返し見て自分の「◯」な部分「×」な部分
育てて、変えて行きたいと思ってます。
今度のライブなのですが
9月2日の金曜日に LIVE GATE TOKYO でやります。
今回以前出演したElecTrickというイベントで共演した方とジョイントします。
これを機に近いモチベーションを持った輪が広がって行くように頑張りたいです。
オープンは19時 スタートは19:30です。
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【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なんか、この港でビールを飲んでF氏と話す場面、気温とか食べた物
とか、どっちがおごったとか一秒も残さず覚えてますね。
車の中で酒とつまみを買い込んで
しゃべりまくりました。
F氏に聴かせたデモ曲は出来たばっかりの「黒い瞳のソウル」です。
この曲は5月末に出来たので、ホントに出来たばっかりですね。
スタジオでMDにステレオマイクを付けてギター1本で一発録りしました。
そのデモを手紙と一緒に送った時に「また、酷評されるのかな?」とか
思ったけど
以外にも好感触で
「聞きながら色んな事を考えちゃった」って言われた時は
ほんとにホッとしました(笑)。
F氏はね
メチャメチャピュアな人なんです。
この頃、超よく聞いてた
川村かおりの「キースの胸で眠りたい」って曲を聞かせたら
涙を流してた...
♪クラスメイトは まるで付き合いきれないって 
そんな目で見てるし
 放課後の 雨の残るバスケットコート 憂鬱と戯れる
 家に帰ると パパが言うんだ 「女の子らしくしたらどうだ?」
 だけど ごめんねパパ 本当のあたしを見つけるまで
 Bad Girlでいさせて…
っていう詞。
このアルバムには「ZOO」とか「翼をください」とか
ピュアネスのかたまりみたいな曲が詰まってます。

って最後は川村かおりの宣伝みたいになっちゃいましたね。
でも、歌と想い出は常に一緒です。
すっごくいい想い出です。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
次回8/31発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.13 『Yellow Songs』です。
お楽しみに!
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メジャーを追い越せインディーズ!
毎週水曜日発行
ライター:clay
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