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【3】Main □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第2話
▼SIDE A
♯1「音楽」という洗礼
ミュージシャンになる!
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彼のひざの上にはいつもギターがいた。
Em7とCの他にいくつかのコードを覚えて行くが
Dm7とG7を覚えた頃にはもう曲が出来てしまった。
初めて作った曲は
「December Rain」と名付けられた。
♪いつまでも愛せずにいる人を
今愛そうとは思わない
オレはもう一人で生きてかなければ
ならないから♪
暗い...暗過ぎる(笑)
しかも彼はまだ中学生なのに
その、あきらめきったような詞。
詞の事はさておき
その後も新しいコードを覚えては
曲を作る毎日が続いた。
学校をさぼって泊まりに来た友達が寝てる間も
いびきをBGMに曲を書き続け、
レパートリーはすぐに100曲を超えてしまった。
昨日は5曲
今日は4曲
狂ったように曲を書きまくった。
でもプライドが高いくせに
恥ずかしがり屋の彼は
ライブをやる訳でもなく
友達の前で発表するだけで
所詮は井の中の蛙だった。
女の子を好きになると
なんとなくその子も自分に関心があるように見えてきて
しまいには
「オレに気があるんじゃないか?」
って思うようになる事があるでしょ?
それって大抵の場合は、思いっきり勘違いだってことに気がつく。
でも音楽の場合
「オレってうまいんじゃないか?」
「オレって才能あるんじゃないか?」
って考えてた事と他の人の意見が珍しく一致する。
何よりも気持ちよかった。
今まで知ってきたどんな気持ちいい事よりも...
ダビングの出来るテレコでアコギを録る。
そしてそのアコギを聞きながら
ボーカルを重ね
コーラスを重ねる内に
自分を表現出来る物ってコレしか無いように見えた。
スポーツに打ち込む訳でもなく
ケンカに明け暮れる訳でもなく
まして勉強ができる訳でもなかった彼の目に
やっと
輝きが
戻った。
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プレスリーが
母親の誕生日に送ろうとした自作のレコードによって
デビューのきっかけをつかんだって事を知って
ガソリンスタンドと
ラーメン屋のバイトで貯めたお金で
近くのスタジオの深夜パックでレコーディングをしに行った。
いつも練習してるスタジオの部屋の何倍も広いスタジオで
アコギを弾きながら歌いだすと
夢の方が自分に近づいてくるような錯覚を覚えた。
ブース越しにいた友達がスタジオのマスターに
「彼はこんな場所にいる場合じゃないよ」
って言われたって
友達は
「お世辞かもよ」って
友達思いの全く無い言葉を向けたけど
彼は、ますます自分を試したくなった。
~ 2 B Continued ! ~
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注)この私小説は彼=clayを主人公に書かれていますが
clayを含む登場人物の言動には小説を面白くするため
多少膨張表現がある事をご了承下さい。
(この小説を読んで「こんな事」や「あんな事」して
お◯わりさんにお世話になったとかは、なしですよ!)
【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃読んでいた本は?】
片岡義男「ぼくはプレスリーが大好き」
16才の少女が取ったばかりの免許で車を走らせてるときにカーラ
ジオから彼女の耳をハートを、そして全身を打つ曲が流れた。急
いで車を停めた彼女が最初に取った行動は...
真っ白なピュアネス。あなたもプレスリーがお好き?
【この頃よく聞いていたアルバムは?】
ハノイロックス「トゥー・ステップス・フロム・ザ・ムーヴ」
これをよく聞いていた年の一月に友達がバイクで亡くなりました。
その友達と初めて組んだバンドで初めてカバーした曲が、このア
ルバム収録の「Don’t you ever leave me(僕を去らないで)」で
した。結構、つらいタイトルですね...
今号のメルマガに書かれてる「たくさん書いた曲」は、彼の形見
のエンペラーと言うギターで書きました。
いつかライブでカバーしよう。全身全霊で歌おう。
「Don’t you ever leave me」
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
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【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼ clay LIVE @ LIVE GATE TOKYO
コンピュータから流れるブレイクビーツと
「ギター1本ライブ仕込み」の歌とギターで熱いライブ。
6月17日(金)Open 18:30 Start 19:00
前売¥1500 当日¥1800 (ドリンク別)
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【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
前回ソーシャルネットワークの話をしましたが、アメリカでは「マイ
スペース」というネットワークが流行っていて音楽ビジネスにも使わ
れているそうです。
どのようにして使われているかと言うと
インディーズアーティスト
ってラジオではあまりかかりませんよね。
そこで自分のネットワーク内にコミュニティーを作ってライブ情報や
ファンとの交流を図っているのです。
もし、あなたがソーシャルネットワーク利用者なら「な~んだ、そん
な事知ってるよ」と思うかもしれませんが「マイスペース」ではアー
ティスト専用のコミュニティーページが設けられ、そこではオンライ
ンストアと化したコミュニティーが運営されているのです。
実際にこのサービスを通じて10万人以上のファンを獲得したアーティ
ストもいるようでビジネスとして成り立っているようです。
例えばメジャーでやっていくとなると最低限5万売れないと次契約出来
ないようなところがインディ-ズであると1000枚で一人が食べて行ける
レベルになります(もちろん、そんな簡単に行かない事は当人が肌で感
じてますのでご安心を)。
この辺の話はこのメルマガの主人公がレーベルを立ち上げるきっかけに
なった話ですので追々深~く掘り下げて行こうと思ってますが...
話を戻して「マイスペース」ですが
利用数が圧倒的に多い米国ならではのコミュニティーかもしれませんが、
コレに目を付けたメジャーのアーティスト達が同じようなコミュニティ
ーを作ってファンと交流出来る素晴らしさを感じているようです。
そりゃそうですよね。今までは色んなフィルターを通してでしか交流の
出来なかったアーティストとファンが、身近に感じるというより、身近
にいる...
音楽シーン、変わりますよ。絶対に。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回6/15発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.3 『東京という街の一員に』です。
お楽しみに!
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メジャーを追い越せインディーズ!
毎週水曜日発行
ライター:clay
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No.2『ミュージシャンになる!』
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