ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!2」第74話
『説明しなきゃ分からない歌ってなんだろう?(3)』
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彼が
これだけ
詩のことで考えたのには訳がある
それは
リスナーにとって
音楽の中で「詩」が占めるパーセンテージが
すごく
でかい
ことを知ったこと
そんな
大事なことを
今更知った...
彼が聴く音楽の8割は
洋楽だったし
当然洋楽の歌詞は
分かろうが分かるまいが
ただひたすら流れ続けて
楽曲があって
歌がある
それだけで
十分じゃないか?
言葉なんて分からなくても...
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正直
彼はず~~~っと
詩なんてどうでもいいと思っていた
リスナーにとって音楽の中で
「詩」が占めるパーセンテージが
80%だとすると
彼にとって「詩」が占めるパーセンテージは
2%くらいだった
20ではない
2だ...
どうせ
説明しなきゃ分かんないし
分かりやすい詩なんて
誰でも書けるし...
むしろ
国内外たくさんの小説を読んで
言葉の持つ美しさや並べ方
そしてビジュアルに「芸術」を感じていた彼は
なぜ
分かりやすい詩を書かなければならないのか?
不思議で仕方がなかった
詩も芸術ではないのか?
作品ではないのか?
誰にでも即理解出来るものを
作品と呼ぶことは出来ないのではないか?
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だけど
これだけ
歌が溢れている世の中で
誰もひとつひとつを
注意深く聞いてはくれない
聞き手に飛び込んでくる歌は
シンプルで
そして
今の自分の気持ちとリンクする言葉...
そこに
共感が生まれて
「その人の歌」になるのかもしれない
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作品
芸術
VS
共感
シンプル
ーーーーーーーーーーーーーーーー
!
ならば
シンプルで共感も出来て
彼らしい言葉を!
ひとりよがりを捨て
今までの殻を破って
「分かりやすくする」
これこそが
挑戦であり
芸術なのかもしれない
今まで共感なんて
これっぽちも
求めなかった彼だから
簡単にはいかないかもしれない
だけど
これは
自分にとって「戦(いくさ)」であり
自分に対しての「挑戦」だ
と思った
そして...
この小説を
ずっと
読んで来ている方なら
分かるだろう
彼には
「音楽」を
通して
成長して行かなければ
ならないところが多々ある
つまり...
音楽を通して
人として
直して行かなければいけないところが
たくさん
あるんだ
~ 2 B Continued ! ~
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次回、10/3号は「ダメ出し、書き直し、録り直し(2)」です。
お楽しみに!
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News □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
マスタリングへ突入!
【ミックス漫遊記】
http://clay.at.webry.info/theme/ace8147fed.html
Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■影響を受けたもの・ひと
「2nd Tape」
●(Song For My) Sugar Spun Sister/The Stone Roses The Stone Roses [UK]
このテープの中では
異色な曲ですが
車で聞くと、なんにも考えないで聞けるというか(悪い意味ではない)
チルアウト的な(悪い意味ではない)存在です。
ストーンローゼス、ハッピーマンデーズ、ジーザスジョーンズといった
’90年代はじめころのイギリスのバンドは
僕がもっとも影響を受けた音楽のひとつかもしれませんね。
僕の中には
「ロック」
というと
8ビートでタテノリで頭を振って...
というイメージはなくて
16ビートの中にエレクトリックギターのサウンドが泳いでる
または
美しいシンセのパッドサウンドの中をクリーントーンのカッティングギターが
切り裂いて行く
というイメージ。
それを最も感じられるのは
このあたりのバンドのサウンドだったような気がしています。
そして、この近辺の音楽は
ハウスやクラブミュージックとの接点といった
自分的に、ものすごく重要な役割になっている気がします。
新しいアルバム収録予定の
「ダンステリア」「ソヲダロ?」は
まさにこの流れから出来た曲とも言えるかもしれません。
ところで紹介する
(Song For My) Sugar Spun Sister
邦題:綿菓子みたいな女の娘
ですが
ストーンローゼスの中で
一番最初に好きになった曲で
この曲は
アコギが薄く入っているのですが
ギター1本でも成り立つくらい
メロディーがいいです。
なんかたまに
グループサウンズにも聞こえますが(笑)
そう意識して聞いたことのある人じゃないと分かりませんね。
失礼。
そういえば
このバンド、ものすごいメンバーが揃っていて
プライマル・スクリームに入ったベースのマニ
ザ・シーホーセズを結成するギターのジョン・スクワイアなど
ストーンローゼス解散後も
多くの音楽好きに絶大な影響を与える錚々たるメンツです。
ちょっと前に
頭の良さそうなイギリス人の知り合いに
「ストーンローゼスが好きなんだ」って話したら
本人も好きだったらしくてすごく盛り上がりました。
ギターのジョン・スクワイアをスミスのモリッシーと並んで
「すごい頭のいい人だよ」と紹介してたのを思い出しました。
今
ちょうど
iTunesでアルバム一枚通して聞いてるんですけど
しっかし
改めて聞くと
このグルーブに、このギターサウンド
格好良すぎますね...
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Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
この間の連休に
何年も会ってなかった親友の家に遊びに行きました。
子供が6歳(男の子)と4歳(女の子)2人いて
男の子には「ギターを教えてやってくれ」というので
東京からギター担いで
アンプまで用意して
事前のチェック&テスト...
と万全の準備で臨みました。
そしていざ遊びに行き
アンプのセッティングを整え
「これは、(ギターの音に)驚くぞ~」と
ギターをガ~ンと鳴らしたその瞬間
「うるさい!」
と
子供に
一喝されました
...
「すいません...」
と
あやまり
速攻でギターを片付けました。
と
こんな感じでギターには
まったく興味を示さなかったようですが
なんか
「なんとか戦隊なんとかマン」
みたいな正義ものの
おもちゃをいっぱい持っていて
僕が
敵(悪者)になって
やっつけられた振りをすると
えらい喜んでました。
女の子にも
「高い高~い」したり
「お馬さん」をしたり
一緒になって遊んで楽しんでもらえたようですが
誰よりも
楽しんでたのは僕でした(笑)
僕がワインのコルクを「コルク開け」で開けるのを見て
ものすごく興味を持つんですよ。
「もう一回やって!」
「もう一回やって!」
って言うから
何本もワインを空けなきゃいけなくなっちゃって
子供と走り回ったことも手伝って
次の日から、ずっと二日酔いでした...
ゲームをやってる時の子供たちも楽しそうですが
走り回ってる時の子供達は、もっと楽しそう。
興味深い発見が
いっぱいありました。
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No.74『説明しなきゃ分からない歌ってなんだろう?(3)』
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