ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!2」第81話
『レコーディング開始(3)』
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考えた挙げ句
発想を変えてみようと思った
本当に
スタジオである必要が
あるのか?
自宅では
出来ないか?
でも
試してみたが
やっぱり
自宅では
ここぞという時に
声を張り上げられない
翌年ちょうど
マンションの更新日だったので
苦情が出たら越せばいいか
と思ったが
人道的に...
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じゃあ
公民館のような場所は
どうなんだろう?
ウェブサイトで調べてみると
公民館の中に
「音楽室」なるものが存在している所が
結構あることに気付いた
音楽室?
早速
バスで10分ほどの
となりの区の公民館に出向いてみた
バスで10分だが
スタジオは20分かかるから
10分の短縮だし
料金も
スタジオと比べて
多少安かった
が
実際に着いてみて
場所も空間も気に入り
予約を入れようと思うと
「一ヶ月先まで空いてません」
との
ことだった
何かの団体が
まとめて
予約を入れていたらしい
...
「せっかくいいとこ見つけたと思ったのに...」
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自宅に戻り
気晴らしにコーヒーを買いに行く時に
ふと視界に入って来たものがあった
それは
地域センター
と呼ばれる施設の前でたむろする
楽器を抱えた学生達だった
!
ここ!
なんか
楽器抱えた人が
やたら目につくと思ったら
そうか!
ここにも
音楽スタジオ
があったのか!
早速調べてみると
すべての条件を
クリアしてるとは言わないまでも
彼の探していたものに
限りなく近いように思えた
それに
なんと言っても
近い!
彼のように
大荷物を運んで行かなければならない人にとって
近いということは
何にも代え難い
ことだった
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機材を揃え
レコーディング場所も見つけ
張り切っていた彼だったが
この頃は
このレコーディングが
一年以上続くとは
思っていなかった
~ 2 B Continued ! ~
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次回、11/21号は「女性ファンが多いでしょ?」です。
お楽しみに!
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News □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
2枚組2ndアルバム「S/N」
完成しました!
2007年11月27日
発売予定。
Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■影響を受けたもの・ひと
「2nd Tape」
●Golden Lights/The Smiths/The World Won’t Listen
スミスを知っている人なら
この曲をミックステープに入れることの
勇気を感じて欲しいな(笑)
スミスと言えば
泣く子も黙るギターロックバンドですが
この曲にはギターが入っていません。
が、ミックステープ上では
Blue Jeanと次の曲であるWalls Come Tumbling Down!を
つなげる重要な役割をしています。
是非、ミックスして
つなげて聞いてほしいな。
スミスは、ファーストやライブ版や
色々な名盤があるのですが
ぼくはこの
The World Won’t Listen
というアルバムが大好きです。
今改めて聞くと
楽曲の完成度の高さに
驚かされます。
なんと言っても
ジョニーマーの弾くギターが、かっこいいいいい!
僕は、このジョニーマーのようなクリーントーンのギターと
ダンスミュージックを融合出来ないかな
と思っているんですが
このアルバムを聞いてると
色々とイメージが浮かんできます。
昔
知り合いのバンドで、もろ「スミス」って感じの
かっこいいバンドがあったんです。
あの手のバンドって
センスもそうですが
なにげにテクニックも、そこそこのレベルがないと
具現化が不可能じゃないですか?
でも
このバンドは全員が
センスもテクもある魅力的なバンドでした。
だけどなんと言っても
スミスのモリッシーよりも濃い
「くねくねダンス」を疲労...じゃなくて披露するボーカルさんに
ライブを見に来た人達は釘付けでした。
すげえ踊るんです。
もうなんと表現したらいいか分からないのですが
とにかく
すげえ踊るんです。
詞やタイトルも、すごかった。
今思うと
天才とは、こういう人を言うんだな
って、しみじみ思いますね。
太刀打ち出来ませんよ。マジで。
おっと
また
話がそれてしまった。
スミスは歌詞や楽曲に
悲しみを感じることが多いんだけど
今回紹介したGolden Lightsや
インスト曲でも感じるように
「日曜の夜のジャズ」のような暖かさがある。
「日曜の夜のジャズ」についてですが
気の聞いたお店に行くと
日曜の夜はジャズがかかっていませんか?
割とファミリー系のレストランでも
たまに耳にすることがあります。
ラジオ局でも
日曜の夜にジャズを流す番組は少なくないような気がします。
僕にとって
日曜の夜があって
ジャズがあって
食事があって
色々な人達が、それを楽しんでいて
という光景は
すごく暖かい風景なのです。
スミスのインストやミドル~スローの曲には
それを感じることが多いです。
スミスというバンドは
激しいビートに流れるようなギター、
そして
悲しみや怒りが滲み出るような歌と
暖かいサウンド。
コントラストの表現が
すごく独特なバンドとしても
大好きです。
about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【Webサイト】
http://www.xxx/
【ブログ:clay’s blog】
http://clay.at.webry.info/
Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
2ndの音源が完成しました。
デザインデータは入稿済みなので
これで僕が出来ることは一応すべて終了して
あとは、届くのを待つだけという状態です。
2ndのアイデアが出てから長いようですが
実際に作業を行ってた時間は、そう長くはないような気がしています。
メルマガにも書いてありますが
とにかく悩みながらやっていたので
最悪、延期や中止、方向変換ということは
つい最近まで何度も考えました。
僕の場合、自分でやっているので
GOもSTOPもすべて自分で出せる状況だし
締め切りですら自分を律しなければ非常に曖昧なものだと思うんですよ。
そんな中
時間はかかりつつも
ここまでやってこられた理由は
僕にも分かりません。
ただ製作中は
色々な人の顔を思い浮かべて
喜んでくれたらいいなと思いながらやっていました。
以前までは
音楽とは、ひたすら自分のためだったのですが
今は、自分のためだけではないような気がしています。
だから色々な人が、この作品を聞いて
暖かい気持ち、強い気持ち、せつない気持ち
そして、幸せな気持ちになれることを
ひたすらイメージしているし
ひらすら祈っています。
このテンパってる中
クライマックスシリーズに進んだことで
ドラゴンズも応援しなきゃって感じで
本気モードだったので
ひっちゃかめっちゃかです。
部屋も散らかりっぱなしだし
ヤフオクで落としたキャンディーズのプレミアムCDもまだ聞いてない
(何度も言うが僕はアイドルオタクではない)
...
とにかく
僕は、ひとりでやっているようで
色々な人達が支えになってくれているんだな。
というのを
作品作りを通して実感しました。
本気で
感謝しています!
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No.81『レコーディング開始(3)』
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