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アンダーワールド/エブリシング・エブリシング

今回紹介するのはテクノグループのアルバムなのですが、ここ最近はR&B系
やソウル系ばかり聞いていたのに久々にテクノ系を聞いて、やっぱこうい
うのも好きなんだよな~って一人で浸ってしまいました。しかも今回久々
にロック指数高めです!それでは行って見ましょう!
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▼CD紹介▼ 
♪【ジャンル/テクノ】♪

【アンダーワールド/エブリシング・エブリシング】

<V2CI/90>
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■□■□ ロック+ニューウェーブ×テクノ=アンダーワールド■□■□
このアルバムはテクノクリエーターにしては珍しくライブアルバムとなっ
ています。
そしてもっと珍しいのはコテコテのテクノグループなのにギター/ボーカル
が居るという事です。

アンダーワールドとしての活動歴は実に長く結成は今から約20年程も遡り
ます。80年代はなんとロックバンドとして活動していたのですが、90年代か
らはダレン・エマーソンというDJを加入させてクラブテイストを強めていき
ます。
アンダーワールドとの出会いは「トレイン・スポッティング」という薬と若
者を課題にしたアナーキーな映画でした。
この映画には他にもイギーポップやブラーなどのカッコイイナンバーがバ
ッググラウンドミュージックとして扱われていたのですが「ボーンスリッ
ピー」が流れた時のしびれ方は尋常ではありませんでした。

すかさずこの曲の入ったアルバムを手に入れた僕は当時あまりクラブ系が
得意ではなかったのでボーカルの入らない部分が多すぎるのを理由にアル
バム全体をよく聞かないでいたのですが
先日、酒屋(僕は酒好きです)の有線で流れていた曲のものすごくカッコ
イイエレクトリックギターのループに耳を惹かれまくって、後でボーンス
リッピーだった事が分かった瞬間鳥肌が止まりませんでした…。
その曲がライブアルバムに収録されている事を知りこのアルバムを購入し
たのですが、どの曲もギター&ボーカルの入れ方が「」良すぎます。
これだからロック出身のクリエーターはたまらない!

アンダーワールドといえばボーンスリッピーを収めた「2番目のタフガキ
(なんちゅうタイトル?!)」が有名ですがエネルギーや空気感はライブ
アルバムならではですよ!
アンダーワールドは多くのテクノクリエーターと違ってライブを大切にし
ているグループでありそれぞれの楽曲もライブ用にリアレンジされていま
すが、その中でも特に耳を惹くのがBPM(テンポ) をライブ用に上げてい
る事です。
ライブ中は演奏側も聞き手側もテンションが上がるものです。
当たり前な事かも知れませんがこの事を理解し、対処している事からも
ライブに対する考え方が違ってくるのだと思います。
このアルバムはライブの模様を収めたDVD盤もリリースされていますがアン
ダーワールドのメンバーも参加する 「TOMATO」というデザイン集団による
ヴィジュアルを重視したアートワークがステ―ジの巨大スクリーンに映し出
され9台のカメラを使用する凝った演出が楽しめます。

オリジナルアルバムを聞き飽きた人でも新しい楽しみ方が出来ますよ!
是非どうぞ!
♪解説♪———————————————————–

※「ダレン・エマーソン」
(アンダーワールドの若きDJ。2000年このアルバムを最後に脱退。)
※TOMATO
(イギリスを拠点に活躍する奇抜なデザイナー・チーム。アンダーワール
ドについてはツアーTシャツを作ったり、VJとしてライブに貢献したり
している。)


Underworld/Everything, Everything はこちらで試聴出来ます

↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。

ケミカルブラザーズ/COME WITH US?

画像
♪【ジャンル/テクノ】♪

ケミカルブラザーズ/COME WITH US?】

<VJCP/68367>
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「COME WITH US (僕等と一緒に行こう)」
ビートルズマニアからピストルズファンまで
そして最近ではヒップホップ小僧からハードテクノ野郎まで
あらゆるジャンルのリスナー達に
ダンスフロアの持つエネルギーを再定義したケミカルブラザーズ
怒号の進化と驚愕の変化で様々なクリエーターが
ブレイクビーツルネッサンスを築いた’90代でしたが
2000年2001年と
ロック&ブレイクビーツがあまり聞かれないまま
静かに通りすぎたように思われました


2002年
1月
ついに
沈黙を破るルバムが
リリースされました!

彼等が音楽ファンのみならずミュージシャンやDJから
熱いリスペクトを受ける理由はロックとテクノの壁を思いっきり
壊したことにあります。
「COME WITH US」というタイトルにもあるように今アルバムでは
聴き手と自分達の間にある壁を取っ払い、
一緒に踊ろう&自由になろうというメッセージが込められています。
このアルバムはプログラミングされたロックサウンドはもちろん
’60年代英国風サイケあり、アフリカンビートありと
彼等のルーツやギターミュージックに対する愛情が大量に注ぎ込まれた
一枚です。
お薦めはQuickTimeでプロモも見られる1stシングル「STAR GUITAR」
QuickTimeをインストール出来るファイルも収録されてあるので
Winユーザーも見ることが出来ます。
クラブにはVJという役割のアーティストがいて
クラブミュージックと映像を楽しむことが出来るのですが
ケミカルブラザーズの異次元ビートとめまぐるしく移り変わる風景に目が回って
ステキにトリップ出来るはずです。

「ケミカルブラザーズ/COME WITH US?」はこちらから全曲試聴出来ます

~キングオブビッグビート

APOLLO FOUR FORTY/GETTIN’ HIGH ON YOUR OWN SUPPLY

♪【ジャンル/ビッグビート】♪

【APOLLO FOUR FORTY/GETTIN’ HIGH ON YOUR OWN SUPPLY】
<EPIC RECORDS/ESCA8055>

Gettin High on Your Own
記念すべき第一弾は、ダンスフロアにエレクトリックギターを持ち込み
ロックンロールをグルーヴさせたこの一枚。
「ロックは止められない、あんたには止められない」by STOP THE ROCK
(2曲目)
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アンビエント系シーケンスでゆっくりと非日常世界へ誘ったあといきなり
誰もが聞いた事のある、ロックやブルースで使われる王道のリフが!!
このリフにブレイクビーツとエフェクト加工されたボーカルが
ミックスされ13曲56分30秒のブレークビート.ルネッサンスがスタート!
彼らが結成されたのは1990年。その頃のロックアーティストやロックファン
ダンスミュージックに対する拒絶は凄かったらしい。
しかし彼らは何百回ものライブを重ね、ライブ感を反映させた楽曲によっ
てロックファン達へのアプローチに成功する。
彼らの功績により、多種多様のジャンルを混ぜ合わせたバンドの登場が相次
いだ’90年代。そのラストを飾るにふさわしく’99年にリリースされたのが
3枚目のアルバムとなる今作です。
お薦めは「レッドツェッペリンmeetsダンスミュージック」な4曲目。ほん
とにロックのビートがうまくデザインされていく。
どうも彼らのルーツはハードロック系らしくブラックサバスやヴァン
ヘイレンなんかも好きらしい。
ビッグビートだけじゃなくテクノ、ドラムンベース、ヒップホップ、ダブ
等、色々な要素を含むアルバムなのでクラブミュージックの入門用にも
お薦めです。
映画「ロストインスペース」テーマ曲収録
♪解説♪———————————————————–
ビッグビート
(アメリカではエレクトロニカともいうクラブミュージックのジャンルの
一つ。基本的になんでもありでロック指数高め。今後紹介予定のファット
ボーイスリムやミントロワイヤルもこのジャンルにあたる)
※アンビエント系
( 空間系。空気感のある。漂うような。包み込むような。)
※シーケンス
( 音のつながり、連続した音)
ブレイクビーツ
( ドラムパターンなどを切り刻んで自分なりに構築したものを言う場合が
多い)
↑の解説は、おもいっきり独断です。
興味を持った方は自分なりに調べてみることをお勧めします。
Gettin High on Your Own

LUNATIC CALM/METROPOL

♪【ジャンル/ビッグビート】♪
【LUNATIC CALM/METROPOL】(ルナティックカーム/メトロポール)
<UNIVERSAL VICTOR.INC./MVCE24050>
Metropol
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ダンスミュージックが進化するには他の要素を吸収して新しいものを
生み出すべきでテクノロジーがそれを可能にしている。
ギターやボーカルも今の時代に合うように音を処理してるんだ。
同時にグルーヴもいつも大切にしてる」
「ロックバンドは昔、リスナーにショックを与えることが出来たけど
近年では其の傾向が弱まってきた。
そういう意味で僕らはロック以上にロックしてると言えるかもね」
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上のインタビューはルナティックカームのメンバー、ハウイーによるもの。
聞き方によっては、変わらないスタイルのロックバンドを中傷する言葉
とも取れますが、この言葉だけでアルバムに対する興味をメチャメチャ
ひきつけられるのは僕だけではないと思います。
このアルバムも前回紹介した「APOLLO FOUR FORTY」同様、
30秒ほどのSEぽい曲で幕を開けます。
まずはベースをこれでもかと歪ませたリフでリスナーを釘付けにする
~「LEAVE YOU FAR BEHIND」(2曲目)~
某自動車メーカーのCMで流れていたので聴けばあ~っあれか!と
思う方も多いと思います。
この曲がCMで流れていた頃”ブンブンサテライツ“の掲示板では
ルナティックカームに関する書き込みがかなり多かったです。
同じようなスタイルの音楽としてブンブンサテライツのファンも
共鳴していたようです。
※余談1へ続く
このアルバムのタイトル「メトロポール」は
「メトロポリス=首都、都会など」の略で都会の音がアルバムの
そこら中に入っています。
DATを持ち歩き日常生活の音を録音してサンプリング。
電車のドアがしまる音を切り刻んでドラムの音として使ったり、
サンプラーならではのアイデア溢れるビートが満載です。
※余談2へ続く
シャックとハウイーというメンバー二人による、
ロンドンでのクラビングと今まで影響されてきたバンドへのオマージュ。
通常のダンスミュージックの多くが単調になりがちな中、
音に深みと多様性を与え、インパクトとダイナミックさをプラスした
1997年作のデビューアルバムです。
4年前のアルバムですが全然色あせてないです!
お薦めは、雄大なシンセストリングスから高速ブレイクビーツへとなだれ込む
  ~「ROLL THE DICE」(8曲目)~
ダンスミュージックでおなじみのフレーズとデジタルロックのワイルドな
ハーモニー。
タイトルからしてロックでしょ!?
Metropol