No.22『やっとモノになってきたプログラミング』


ロック私小説「メジャーを追い越せインディーズ!」第22話
▼SIDE B
♯4 活動再開
「やっとモノになってきたプログラミング」
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前にバンドをやめた時の絶望感等は全く違って
H氏との活動が休止してから何をするべきか
もう彼の中で決まっていた。
自分が独り立ちするのに足りないもの
それは理論とプログラミングだ。
理論に関しては中途半端なことにしたくなかったから
「ジャズスタディー」という渡辺貞夫氏が書いた
バークリー音楽大学のジャズ理論を独学で学んだ。
これが「ロックに理論なんかいらない」
と豪語して来た彼には
あまりにも難し過ぎた。
とにかくノートは数十冊
本はボロボロになるまで
睡眠時間を削って毎日6時間くらい勉強した。
一度目は分からなくて当然だ。
全部読み終えた時に思った。
二度目は...分からなくて...当然だ!
こんな難しいものすぐに分かってたまるか。
が、3度目も分からなかった時に
「ちょっと、教えてくれる人が必要だな」
って思った。
ちょうど近所にピアノ教室があり
「理論も教えます」と書いてあったので
すぐに電話をかけた。
「ジャズスタディーを教えて欲しいんだ」って話したら
話の分かる先生で「じゃ、明日ジャズスタディー買って来ます」
とのことだった。
こういう行動力のある人は大好きだ。
この先生のお陰で勘違いしてた事や分からなかった事があからさまになり
なんとなく分かってくるようになった。
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プログラミングに関しては「サンレコ」や「キーマガ」に
ちょうどクリエータの為のトラック講座なるものが掲載されていて
もう片っ端から読んだ。
その頃発売されて目についた物は片っ端から購入した。
そしてCUBASEとASR-Xで
来る日も来る日もいじり倒した。
せっかく覚えた事を忘れてしまわないよう
マイクロソフト「Excel」にパートごとに分けたトラックの参考をぶち込んで
調べたいときすぐ検索出来るようにした。
2年?いや3年くらいかかったかな。
ようやく自分の欲しい音が作れるようになり
コンピュータとギターで新しい音楽を作り
ソロとして活動を再開させようと思った。
~ 2 B Continued ! ~
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次回11/9発行予定の「メジャーを追い越せインディーズ!」は
No.23『活動再開』です。
お楽しみに!
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【4】Tips □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【この頃使っていた機材は?第一回目】
今回は音楽関係の機材が登場したので嗜好を変えて、
この頃使っていた機材への思い入れを今号から4回に渡って紹介したいと思います。
って勝手に企画作ってしまいました。企画倒れにならないように頑張ります(笑)。
僕の愛用して来た代表的な音楽機材(ソフト)の流れは大体こういう感じになります。
ASR-X(clayが最も愛したハードサンプラー)

ACID(当時は一世を風靡したリアルタイムストレッチ・オーディオシーケンスソフト)

CUBASE(スタインバーグというドイツの会社のオーディオ、MIDIシーケンスソフト)

Logic (Apple純正の最強オーディオ、MIDIシーケンスソフト — 独断です)
まず、ASR-Xから行きたいと思います。
これはハコ型の単体サンプラーで知り合いからZip Disk その他セットで
10万円で譲り受けました。
黒のASR-XでしたがEXP-3というボードを入れてOSも2.67にアップして最高の状態にして
使っていました。
今は閉鎖していますが当時はASR-Xの詳細なTipsが掲載されているサイトがあって
ここで書かれていた情報はすべてプリントアウトして頭に入れました。
このサンプラーの特徴はなんと言ってもDJライクに
パッドを叩いてリアルタイム入力して行ける所にあると思います。
こういう機材が出てくるとセンスさえあれば楽器が弾けなくても
曲が作れてしまう画期的な機材だと思いました。
「タイムストレッチに途方もない時間がかかる」
「シーケンサーは進む事は出来るが戻る事は出来ない」
など致命的な弱点は数あれど
「馬鹿な子程カワイイ(失礼)」とはよく言った物で
まさに愛すべき一台でした。
問題はここまで溺愛していたマシーンをどうして手放したかというと
もう少し経つとメルマガの本文でも紹介する事になりますが
ベッドルームで作業をする時間というのがなくなってしまったからです。
ASR-Xは一台で完結するマシーンではなく、持って歩くにはとても重い物でした。
なくなくPowerBookと引き換えに売りに出したのですが
買い取ってくれたお店の人は「状態の良さ」にビックリしてました。
だって毎日磨いてたもん(笑)
今はPowerBookにすべてを託していますが
いつか買い戻したいな...と考えているASR-Xでした。
P.S.
「2 The Groove」という曲は、元ネタのBPM80 の曲を BPM170 にして
耳でおいしいサンプルスタート値をさがしながら手切りでリアルタイム入力して行きました。
パッドはピアノと同じようなポジションで白鍵に当たる部分と黒鍵に当たる部分があるのですが
白鍵部分には5つ程スタートポイントをずらしたサンプルをアサインして
黒鍵部分にはリバース掛けた物をさらにフィルターエンベロープをかけてフェイザーで揺らして...
分からない人には何言ってるかさっぱり分かりませんね(笑)
とにかく
このサンプラーなしには書き得なかった作品だと思っています。
どんなにカッコイイ機材なのかはこちらに写真を載せておきますね
http://clay.at.webry.info/
次回は CUBASE で!
【5】about clay □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼clayってどんな人?
シンガー&ギタリスト。ダンサンブルで新しいロックを提供出来る
アーティストを目指す。
2004年10月プライベートレーベル「S/N BRAND」を立ち上げ
2005年1月ファーストフルアルバム「ブランニュー・ルネッサンス」リリース。
もっと詳しく! → http://www.sn-brand.com/clay.html
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・ clay ファーストフルアルバム 「ブランニュー・ルネッサンス」
http://www.sn-brand.com/clay.html
ゴスペルの分厚いコーラスで始めるハウスナンバーから変拍子を織り交ぜ
たドラムンベース、そしてソフティケイトされた 2STEP ~ R&B。
そのどれもに R・O・C・K の血が流れています。
プライベートレーベル S/N BRAND 第一弾 全9曲入り ¥1800(税込)
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リクエスト出来ます。
フリーダイヤルでご利用頂けるサービスですので電話料金はかかりません。
・USEN440(AE1~5チャンネル)ご利用の場合
 0120-709-301   10:00~22:30 受付(日、祭日を除く毎日)
(1)「お名前(貴店名)」と「お客様リクエスト番号」をお知らせ下さい。
(2)「聴きたい曲名」と「アーティスト名」をリクエストして下さい。
(3)オペレーターが放送するチャンネルを御案内しますのでチャンネルを合わせてお待ち下さい。
・CANシステムご利用の場合は加入エリアによって変わってきます。
リクエストスタジオの電話番号をご確認下さい。
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【6】News ! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
LIVE @ LIVE GATE TOKYO
http://www.livegate.jp/bigmap.html
11.5(SAT)
open17:00/start17:30
adv¥1,800/door¥2,000 ドリンクチャージ¥500
こちらから予約で ¥1500にディスカウント!
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このライブ終了後、しばらく創作に集中するため
ライブお休みします。
この機会に是非!
お問い合わせはこちらまで
clay@sn-brand.com
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【7】Outro.□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
この頃、とんでもなく勉強した「ジャズスタディー」ですが、実際に
楽曲に活かそうと思うと「歌とぶつかりまくる」というか「濃過ぎる」
というかですね。
インストでやるならすごくいいのかもしれないけど。
ただ、この勉強やる以前は、まったく理論の事知らなかったので
アレンジのスピード等
今、改めて役に立ってるなって言う事が多いです。
「ジャズスタディー / 渡辺貞夫」

もう一つこの頃から必死で習得して来た物があります。
それについては、この小説の最後に続く事なので今は言えません(笑)。
とりあえず、押し付けがましいかもしれませんが
この小説を通してclayが言いたい事は
「こんなに不器用な人間でも必死でやればなんとかなる」ってことです。
clayに出来るんだったら、あなたには何だって出来るでしょ!
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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